トモスアカリ2 (ページ8)

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7話　ＮＯside ページ8

その頃放課後の学校ではれもんが廊下に置いてある亀の水槽を眺めていた

するとパチン、と何かを折るような音が教室から聞こえて、不思議に思って様子を見に行った

教室には愛梨が1人残っていて、手には斜めに折られた定規を持っていて、それを手首に当てようとしていた

れもん「ダメっ！」

パシッと音を立てて定規が床に落ちた。愛梨は1度れもんの顔を見ると走ってランドセルを持って帰ってしまった

―――次の日、朝

ハガネ「え、真理衣ちゃんたちと？」

ともり「放課後一緒に帰ってたよ」

あかり「リサ、昔はよくアイツらとつるんでたんだけど、最近はあたしらと遊ぶようになって…ね」

ともり「うん」

あかり「ちょっと気になったんだよね」

ともり「…リサは何も言わなかったの？」

ハガネ「え？あ…リサは1人だったってそれしか言わなかったけど」

ともり「…そっか。もういい？」

ハガネ「うん、いいよ。ありがとう」

あかり「早く行こうともり！」

ともり「あ！待ってよあかり！」

―――職員室、ハガネside

ハガネ「おはようございます！…え、どうしたの？」

みんな挨拶することよりも電話対応に追われているようだった

先崎「例のFAX、保護者にもばらまかれてたみたいで」

桑沢「朝から事実確認の電話がひっきりなしですよ」

ハガネ「ごめんなさい…みんなにまで迷惑かけちゃって」

塩田「芳賀先生が謝ることじゃありませんよ」

藤間「そうよ。こんなテロみたいな悪意に負けてどーすんのよ」

先崎「…もしもし？…え、あ、教育委員会…！？」

すると慌てる先崎くんが持つ受話器を校長先生が取って話し始めた

校長「もしもし？校長の松山です…あんなくだらん怪文書でオタオタしなさんな。そんなに心配なら、自分の目で芳賀先生の為人を確かめたらどうです？最も、そちらにちゃぁんと見るべき目があればの話ですがね！」

自分にデッドボールが当たるだけなら我慢出来る。でも、仲間を巻き込む痛みはすごく辛い

―――真理衣の家

真理衣母「やっと謝罪する気になりました？」

ハガネ「残念ながらそんなつもりは毛頭ありません」

真理衣母「だったら何しに来たんです？」

ハガネ「こちらに伺った翌日、私を中傷するFAXが届きました。しかも中身は嘘と悪意で塗り固められた最低最悪のものです」

真理衣母「それが何か？」

ハガネ「私、誰になんと言われようとへこたれませんから。それだけ言っておこうと思って」