9 * ページ9
.
勇「おまたせ、今日さ岸くんの家で飲もうって廉と話してたんだけどどう？」
岸「なんで俺の家なんだよ」
優「ちょうど私らも岸の家で飲もうって言ってて！」
岸「いや、だからなんで俺？」
優「ね、A？」
いくつもの視線が一気に私の方へ向く。
分かりやすく視線を落とすと
恐る恐る口を開いた。
「いや、やっぱり私今日はやめとこうかな」
永瀬がいるなら絶対に無理だ。
昨日の今日で何も無かったかのように
話せる自信なんて今の私には存在しない。
優「なんでよ、さっきまで乗り気だったくせに」
「だって…」
ちらっと永瀬の方を見ると目が合う。
まずい。何か話さないと。
「今日、髪型いい感じじゃん」
そんな私の口から飛び出たのは
何とも中身の無い適当な言葉
廉「今日雨降ってるから湿気ですごいうねってんねんけど」
完全にやらかした。
穴があったら入りたい。
岸「A何か今日変」
「何が？」
岸「よそよそしいっていうかさ」
岸「まぁいいや。で、結局Aどうすんの？」
「えー」
優「一緒に岸の家荒らそ？」
「やっぱ行く」
岸「お前らほんと来んな！」
ついつられて行くなんて言ってしまったけど、
果たして私は永瀬と同じ空間にいることに
耐えられるのだろうか。
神「じゃ、行くか」
ぐーじが歩き出して、
とりあえず永瀬から離れようと
私もそれについて行こうとする。
廉「待って、」
「何」
廉「お前明らかに俺のこと避けてるやろ」
「…今朝、面倒臭いって思ったんでしょ？
だったらもうほっといて」
.
廉「あのさ、俺あんなこと言ったけど何の感情もなく抱いた訳ちゃうから」
ぼそぼそっと言いにくそうに
静かに話し出す
「…永瀬？」
廉「それだけ、」
あぁ、これだから離れられなくなるんだ。
一時は冷たく突き放すくせに
その後は勘違いさせるようなことを
何の悪気もなくサラっと言ってしまう。
私を掴んだ永瀬の左腕は
昨日抱きしめられた温度と
全く一緒でとても温かい。
そのまま離さないで欲しかったけれど、
名残もなく呆気なく離れていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3097人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みう(プロフ) - みぃれん(?)さん» コメントありがとうございます^^何度も読み直して頂いてありがとうございます、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。少々お時間頂くと思いますが是非続きも読んでいただけると幸いです^^ (2020年5月20日 17時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃれん(?)(プロフ) - この作品が大好きで何度か読み直してる者です安定に甘くて切ない気持ちになる大好きな作品です！part2公開楽しみにしてます！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 06bd5b56c1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - FMYさん» コメントありがとうございます^^現在お話に修正を加える為に非公開にしておりますが、準備が整い次第公開させて頂きますので、申し訳ございませんがもう少々お待ちください。xoxoのご愛読ありがとうございます^^ (2020年5月19日 21時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - はじめまして。作品、夢中で拝読させていただきました。是非、続きが読みたいです。パスワードを入れなくても読める日は近々来ますか？楽しみに待ってますので、宜しくお願い致します。 (2020年5月19日 10時) (レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ちゃんりおさん» コメントありがとうございます^^占ツク初めての作品がxoxoだなんてとても嬉しいです；；応援してくださる方々の期待に応えられるよう精一杯頑張るのでこれからも是非よろしくお願いします！！ (2017年12月24日 20時) (レス) id: c2c8edc626 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みう
| 作成日時：2017年11月14日 19時
