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第10話 コーヒーブレイク ページ15

ジョ「………っ」

あぁ…ようやく、完食だ…

「ふぅ〜…美味しかったぁ♡」

フレアは満足気に笑い、口の横に付いたクリームをぺろりと舐めた
何とか時間内に食べきれたけど…やっぱりお腹とか色々キツイなぁ

「もう一個いけそう!」

ジョ「勘弁して!」

笑顔でとんでもないことを言うフレアに、僕はすかさずツッコミを入れた

「あはは!冗談だよぉ」

ジョ「っ…ほんと、勘弁してよ」

悪戯っぽく笑う彼女が可愛くて、他に何も言えない
僕ってこんなに語彙力なかったんだなぁ…
思わず溜め息がこぼれた

「喉乾いたなぁ」

ジョ「じゃあ、何か飲み物でも頼もうか」

僕はメニューをフレアの前に広げる

「んー……ジョンは何飲むの?」

メニューから視線を僕に移してそう聞いてきた

ジョ「え?……コーヒー…かな」

「じゃあ、私もそれにする」

ジョ「わかった」

僕はフレアに笑顔で返し、店員を呼び止めて注文した
程無くして湯気の立ちのぼるコーヒーカップが僕達の前に置かれる

「……苦っ」

一口飲むなり、彼女は渋い顔で舌を出した
そんな顔も可愛いと感じる

ジョ「フレアには大人の味だったかな」

僕の分のミルクと砂糖をフレアに差し出しながら、そんなことを言ってみる

「うぅ……私もう大人だもん」

頬を膨らませながらも僕が差し出したミルクと砂糖を受け取る彼女はやはりどう見ても18歳の少女だ

ジョ「この後行きたいところはあるかい?」

「う〜ん……あ!えっと、ゆうえんち?って所に行ってみたいなぁ!」

ジョ「じゃあ、そこに行こうか」

自然と笑みがこぼれた

君はやっぱり可愛い

すごく無邪気で、純粋だ

いったい誰が、この愛らしい少女が恐ろしい殺人鬼だなんて考えるだろう
誰も、誰一人として…そんなことは考えない

そう、かつて彼女と出会ったばかりの僕がそうだったように…









「あなたはだれ?」

幼く可愛らしい顔に不似合いな黒い眼帯

毛先が跳ねた水色のくせっ毛

真っ白な肌と真っ青な瞳

綺麗……そう思った

だけど、彼女の瞳にはぎりぎり読み取れるほどの
僅かな恐怖の色が浮かんでいた

「僕はジョン……ジョン・スタインベック」

できるだけ優しく、そう言った

「ジョン……」

彼女は表情を緩めた

「あなたは私を殺さない?」

突然の質問に驚いたのと同時に、目の前の少女が死と隣り合わせの環境に居たことを察した

「殺さないよ。僕は君の仲間になるんだ」

そう言うと

「……そっかぁ」

君は優しく微笑んでくれた…

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設定タグ:文スト , ジョン・スタインベック , ギルド   
作品ジャンル:アニメ
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後ろのメリーさん - 更新ありがとうございます!!とってもうれしいです!! (2018年12月9日 20時) (レス) id: eb22307f25 (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年12月9日 20時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
後ろのメリーさん - ゆっくりでいいので、更新して下さると嬉しいです( ´∀`) がんばっ下さい!!p(^-^)q 応援しています! (2018年12月9日 10時) (レス) id: eb22307f25 (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - へいへいへーいさん» お返事遅れて申し訳ありません(´・ω・`;)ジョンくん推し増えて欲しいですね!!この小説で少しでもジョンくんファンの方々に貢献(?)していけるよう頑張ります! (2018年10月26日 19時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます!早く完全復活できるように頑張りますo(`・ω・ ´)o (2018年10月26日 19時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時:2016年11月9日 18時

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