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遠い部屋 * ページ33

*五色side*


廊下を歩いていたら冴木さんを見付けた

あぁ……やっぱり綺麗だなぁ

でも何処か焦っているような表情だ

俺は躊躇せずに彼女に呼び掛けた

「ごめんなさい……少しだけ一緒に居させて」

僅かに震えながら俺の服の裾を掴む冴木さん

目に涙を溜めている

いったい何があったのか

聞かなくてもわかるような気がした

ただそれよりも

俺を頼ってくれていることが嬉しくて仕方がない

五「……俺の部屋に来ますか?」

「………」

小さく頷く

俺は冴木さんの肩に出来るだけ優しく手を添えて部屋に向かった

?「……おぉ、工じゃねぇか」

「!」

冴木さんの肩がビクッと跳ねた

五「山形さん……俺に何か御用ですか?」

山「いや、たまたま見かけたから声かけただけなんだが……」

山形さんはチラッと冴木さんを見る

「…………どうも」

恐る恐る山形さんに挨拶をする冴木さん

五「そんなに怯えなくても大丈夫です。
山形さんは優しい人ですから」

なるべく安心してくれるようにそう言ってみる

「…………」

今はちょっと落ち着くには難しいか

山「…なぁ、覚見なかったか?」

五「いえ、見てないです」

天童さんがどうかしたんだろうか?

まさか、また何か善からぬことを企んでいるとか……

山「何処行ったんだアイツ……」

……とりあえず早く冴木さんを落ち着ける場所に連れていかないと

五「あの、失礼しても…」

山「ん?あぁ、引き留めて悪かったな」

五「いえ!とんでもない」

「………」(この人はいい人そうだな……)

俺は頭を下げてからまた歩き出した

山形さんの気配が遠くなる

「…………今の人…いい人そうだね」

五「はい。いい人ですよ」

「そうなんだ……」

まぁ、いい人って言っても

"【館】の人間にしては"ってだけなんだけど

でも…まぁ、いい人だ

ただ、冴木さんにとっては……

「あの……五色くん」

五「……へ?あ、はい!何ですか?」

「五色くんのお部屋ってどの辺なの?」

五「えっと……此処です!」

「そうなんだ…」(私の部屋からだいぶ遠い…)

俺は部屋の扉を開けて冴木さんを招き入れた

……2人きりだ……

「お邪魔します……」

五「どうぞ!座ってください」

俺は冴木さんに椅子を勧める

こんなことなら飲み物か菓子でも用意しておくんだった

「……ごめんね、急に……」

五「いえ!いつでも頼ってください!」

俺は舞い上がりそうになるのを何とか堪えて

冴木さんに聞く



五「何があったんですか?」

忠告 *→← 頼らせて *



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★ホームランバッター☆(プロフ) - 美人になり隊さん» コメントありがとうございます!ハッピーエンドにできるように頑張ります!( *°∀°) (2018年10月16日 21時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - ケイン・シンセシス・フォーティフォーさん» コメントありがとうございます!辛かったです…。お見舞いに来てくれた家族もマスクを着けていて表情が見えないのが寂しかったです……。温かいお言葉ありがとうございました。時間はかかりますが、必ず完全復帰します! (2018年10月16日 21時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
美人になり隊 - 最後はハッピーエンドでお願いします! (2018年10月9日 21時) (レス) id: 1b3f0f7210 (このIDを非表示/違反報告)
ケイン・シンセシス・フォーティフォー - 結核だったんですか…お疲れ様でした。私は入院したことがありませんが、辛かったのであろうことが、従姉妹さんの文面から伝わりました。更新、楽しみにしています。 (2018年9月29日 17時) (レス) id: 0162fa0dbe (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - リクです。影山、研磨、赤葦 セッター3連発でお願いしますwww (2017年9月26日 20時) (レス) id: 008a78feb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時:2017年4月5日 17時

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