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A「待ってください!」
Aがそう叫んだ。
どうしようかと迷ったが、後ろめたさからか彼女の方には顔を向けず足を止めた。
A「酷い女だと思ってくれて構いません。ですが、一つだけ勘違いして欲しくない事があります。私が貴方を好きだと言った事は決して嘘ではありません。からかって言ったわけじゃ無いんです。それだけは分かってください!お願いします……!」
降谷「……っ」
声だけでも彼女の必死さが凄く伝わってきて僕は手をギリギリと音がしそうなほど握り締めた。
本当は、今すぐAの元へ走ってその体を抱き締めたかった。
だけど、つまらない意地を張ってしまって彼女を拒絶した僕にはそんな資格はないと思い、後ろを振り向かずに彼女から離れるために走った。
A「降谷くん……っ!」
Aが僕を呼び止めようと名前を呼んできたが、耳を塞いで今度こそ彼女の元から立ち去った。
彼女が見えなくなってから、もう彼女に会えなくなってしまったのだと思うと涙が出そうだったが、自分が望んで彼女から逃げたのだ。そんな資格は無いと自分に言い聞かせて必死に堪えた。
感情が爆発しそうだった。
僕はこの時自分のバース性が変わりかけていたなんて塵一つとして思っていなかった。
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みつる(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けてすごく嬉しいです!溜まった用事が終わり次第更新していく予定なので、是非これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月29日 0時) (レス) id: c059687b79 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!更新待ってます頑張ってください (2020年4月28日 16時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつる | 作成日時:2020年1月9日 19時