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いつもより遅く着いた学校に、まだゾム君は来ていなかった。
着席のチャイムと同時に急いで駆け込んできたゾム君に、ほっと息をついた。
…やっぱり、助けてくれた人と、ゾム君は違う人だ。
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そう思っていたのが数時間前の事で、今はお昼休み。
隣のゾム君は、お重のようなどデカいお弁当を開いている。
…うぇ、見てるだけでおなかいっぱいになりそう。
そうは思いつつも、お腹は空いているのでロッカーにしまってあるお弁当を取りに廊下に出た。
ついでに次の時間割の教科書も持ってこ。
「…おい」
『…えと、私、ですか』
横から手首を掴まれたのだから、私以外に居るわけないんだけど。
……コネシマ君は私の事嫌いなんじゃないの？普通、嫌いな人に声掛ける？？
「聞きたいことがある」
『…今じゃなきゃダメ？』
「ダメや」
有無を言わさない声色に、しょうがなく分かった、と返事をした。
あーぁ、私のお昼休み…。
ここでは何だから、と連れてこられたのは特別教室棟。実験などでしか使わないこの教室前は、お昼休みに来る人なんて居ない。
つまり、それだけ聞かれたくない話か、バレたくない事をするという訳で……。
何を言われるのか、何をされるのか、嫌な方向ばかりに考えてしまう頭に、心臓はバックバクだ。
朝とは違った胸の締めつけに、顔を顰めた。
「…お前、ゾムの事どう思っとるん」
『へ？』
「はよ答えろや」
予想の斜め上を行く質問に、間の抜けた声が出た。
え、え？どう思ってる？ってどういう事？お前みたいな女がゾムと仲良くするな、とか、そういう事？？
『えっと、ゾム君は目を見て話してくれないけど、ちゃんと挨拶してくれるし、好きとか嫌いとか、そういうのも言ってくれて……で、えっと…私は、友達…だと思ってるよ』
「……ふーん。去年のクラスメイトは友達って言わんのに、ゾムの事は友達って言うんやな」
『な、で…知って』
ズキリ、と胸が傷んだ。
確かに、私はクラスメイトの事を友達と言ったことはない。いつか、裏切られると知っているから。いつか、その関係が壊れると知っているから。
いつか、この感情に気づいてしまうから。
「ま、そこら辺は興味無いから聞かんけど、ゾムの事傷つけたら容赦しないで」
『……コネシマ君に何が分かるのさ』
「他人に自分の事分かってもらおうなんて思うなや」
手を握りしてる私の横を、コネシマ君は過ぎ去った。
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伊玖(プロフ) - #ゆー@金欠民族さん» メンバー見て、書くしかないなと！！面白いと思ってもらえて良かったです！これからも頑張ります〜！！ (2021年3月1日 20時) (
レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - めっっちゃおもしろかった！！w最後のページw､､､終わり方好きおもしろい！！これからも頑張ってください！！ (2021年3月1日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - 貴女の神さん» sukiyaki douzo。 (2021年2月28日 20時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
貴女の神 - watasimo (2021年2月28日 19時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - つぶしたおもちさん» tabetai。 (2021年2月28日 19時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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