ねぇ、こっち見て…

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太「ギリギリでも、提出すればOKでしょ笑」


宏『そうだな笑』







〜放課後〜


ｻﾞｰｰｰｰ ｻﾞｰｰｰｰ


突然の大雨。

予報で、雨降るなんて言ってなかったじゃんか〜。


はぁ〜、傘持ってきてないじゃん…。最悪だよ〜。



「今日、サッカー部は休みだってよ〜」


でしょうね…。この大雨では流石に出来ないよ笑



太「宏光？今日は部活休みなんだね。」


宏『うん…』


太「……もしかして、傘ないの？っていうか、ずっと持ち歩いてないの？」


宏『うん…』


そんなに使う物じゃないし…予報見て必要そうだったら、持って行く…みたいな？


いやいや、逆に太輔は持ち歩いてるのか？ずっと？




太「ﾌﾌｯ、どうしたの笑 百面相？笑」


宏『、、え？』


太「ﾌﾌｯ…よーし！宏光、そのまま帰ると風邪ひいちゃうでしょ？だから、一緒に帰ろ！俺が部活、終わるの待っててね」


宏『うんっ！…………………えっ！？』


太「えっ？？」


宏『えっ、あっ、ありがとうっ』



ちょっと待て、落ち着け俺！！


……一緒に帰る。それって、1つの傘でだよな。

ヤバイ！
喜んでる自分がいる。だって、相合い傘ってやつだろ？テンション上がるよっ！


太「………みつ！…宏光！」


宏『っ！！』


太「ボーッとしすぎ笑 じゃあ待ってよ。」


宏『はーーい♪頑張ってよ〜♪』



太輔はバスケ部。本当にカッコいいからな〜。

体育館なんて、太輔目当ての女子ばっか。嫌になっちゃうよ…




ということで、俺は1人で教室でボーッとすることに。



ボーッとするって言ったけど、ただ太輔のことを考えるだけ笑

「カッコいいな〜」とか「天然だよな〜」とか笑









はぁ、考えなきゃ良かった。

分かってる。太輔は女の子が好き。俺は、ただの幼馴染み。それ以上でも以下でもない。


多分、こんな関係が一番つらいと思う。一番近いけど、恋愛するにはある意味遠い。


いっそのこと告白して、振られようかな…。そうしたら、太輔から離れられる……のかな？


ｼﾞﾜｯ


自分でもどうして良いのか分からない。行き場のない気持ちは、涙となって溢れてくる。

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