ねぇ、こっち見て…

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宏『別に何もないっ』


太「…そうなの？…そうには見えない…」



だって、すごい暗い顔してるよ？

本当に心配だよ？宏光は何でも1人で抱え込んじゃうから。



宏『本当に何もないっ』



何かあるよね？そんなに慌てて否定しなくてもいいじゃん？

でも、言えないんだよね？1人で解決しようと頑張ってるんだよね？


分かったよ。



太「…そっかぁ…」




宏光はどこか遠くを見てた。

何を考えているんだろう？

誰か想う人でもいるのかな…？

そういえば、宏光と恋愛の話ってしたことなかったな〜…。



あっ…。宏光は俺と松村さんが付き合ってるって知ってるんだよね…？


…宏光、誰か好きないるのかな…？嫌だな〜。



なんて考えてたら俺は………




太「………宏光ってさ、好きな人…いるの？」


宏『へ？』



…ダメだ、やっぱり聞きたくない。

しかも『へ？』って、いそうな返事じゃん。



太「……いや、何でもないよ」



さぁ、話しを変えよう。


太「………さぁ！宏光？まだ戻らないの？」


宏『あっ、えっーと…』


太「しんどいなら、先生に伝えとくよ？」



無理してほしくないかららねっ！



宏『あっ、ううん！行く、大丈夫！』

太「そう？無理しないでね」







2人で保健室を出る


宏光が授業にいるほうが嬉しい！

観察するの好きなんだよね〜。ウトウトしてたり、大きな欠伸してたり。


もう、可愛いもん！笑



1人でニヤニヤしてたら…



宏『なぁ、さっき何て言ったの？』



…？


まさか心の声が漏れてたの！？



太「えっ？何が？」



えーーーー、『今ここでだよ』とか言われたらどうしよ…。



宏『保健室で何か聞いてきたじゃん？』



えっ？保健室？

…えっ、ちょっ、宏光…まさかの聞いてなかったの？


…良かったかも…なかったことにできる。



太「忘れちゃった笑」



………すごい怪しみの視線を向けられている(汗)


でも、気づいてないフリ。



宏『そっかぁ〜。思い出したら、教えてね？』


太「うん」


うん、また聞くかもね。





その後、戻って授業を受けた。


やっぱり、宏光がいたほうがやる気が出る！！



ｷｰﾝｺｰﾝ ｶｰﾝｺｰﾝ



そんな感じで、気付けば4時間目終了。



太「宏光ー！お昼ご飯食べよー！」

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