間違った結論に気付かぬ儘 ページ23
私は三橋くんの言葉に顔が真っ赤に染め上り、直視できない状況である。
熱を冷まそうと頼んだアイスティーを一気に飲み干すも、収まる所か一層熱くなるばかりだ。
ﾁﾗﾘと隣を見てみると、三橋くんはレモンスカッシュをストローで飲んでいたが…耳まで赤くなっている事に気が付き、尚更熱くなったのは言うまでもない。
会計を済ませ、伊藤くん達と別れると私と三橋くんは少しぎこちなく道を歩いていく。
いつもどんな会話してたっけ?待って、変に意識し過ぎて頭がこんがらがってる____
｢あー…ｯA、ちゃん｣
｢ｯは、はい…!｣
名前を呼ばれ思わず大きな声で返事を返してしまうと、三橋くんは少し吹き出して笑うと｢すっげぇ、元気な返事｣と肩を揺らしていた。
そんな姿に少しだけ、肩の力が抜けホッと安堵しつつ三橋くんの言葉に耳を傾ける。
｢さっきは、さ…悪かった。すげぇ…キツい事言ってよ｣
｢私も、ごめんね。三橋くんに対して、あんな事言って…｣
でも、嬉かった。友達だと言ってもらえた事が____もしかして、モヤモヤしたりしたのは…三橋くんに、友達だって思ってもらいたかったから?
いつの間にか消えてしまった胸の痛みも苦しさも、今は温かなモノへと変わっていた。
｢____(そっか、友達になりたかったのか)｣
一人納得していると、三橋くんは不思議そうに首を傾げ乍｢機嫌良いな｣と問い掛けて来たので私は素直に伝える事にした。
｢実は、三橋くんの事考えるとモヤモヤしたりしてたんだけど、友達だって言ってもらえたらこう…心が軽くなったって、言うか｣
｢ｯえ、Aちゃんも?実はさ、俺も｣
三橋くんは自分の顔を指差すと、｢俺もそうだった｣と話してくれた。そして、互いに思いきり笑った後____
｢はぁー…スッキリした、なーんか理由も分かんねｪで苛ついたりしてよ｣
｢分かったらこんなにもスッキリするんだね｣
まさか三橋くんもだったなんて、これならクリームパンと苺牛乳についても説明が付く。三橋くんは友達思いなんだ、と自然と口許が緩む。
でも、何で赤坂さんと三橋くんが一緒に居た所を思い出すと胸が締め付けられるんだろ____此だけは、考えてみても理由が見付からなかった。
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asasas(プロフ) - 今まで見た小説の中で1番好きです (2023年3月6日 23時) (
レス) @page46 id: 279c9e9ea7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すっごく面白かったです！！ 京子さん、、途中で嫌になったけどねwww でもすっごく良かったです！！ (2022年8月6日 20時) (レス) @page26 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
夜 . - らなのMonOさん» 読んで頂きありがとうございます！少し子どもっぽい三橋に成ってましたが、楽しんでもらえた様で嬉しいです！ (2019年1月2日 18時) (レス) id: 7f1a5ac1a8 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 三橋が可愛いすぎて辛かったですww青春って感じがして面白かったです！ (2019年1月1日 12時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
夜 . - Snさん» Snさん、此方も読んでくださってありがとうございます！子ども染みた悪戯をしそうだな、と私自身書いていて楽しかったです笑 未だどのようなモノを新しく書いていくかは未定ですが、参考にさせてもらいます！ (2018年12月30日 13時) (レス) id: 7f1a5ac1a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 . | 作成日時：2018年12月6日 22時
