【ky】最終兵器と白銀少女【実/況/者】 (ページ11)

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9話　ご飯ページ11

fj「うああああAお帰り…!!」

『うぇ…た、ただいま…?』

ko「おい「うぇ」って言われてんぞ」

hr「フジキモー」

fj「ひどい!?」

玄関を開けた途端に駆け寄ってきたフジと、フジの頭をベシッと叩くこーすけ、その隣で呟くヒラ。

相変わらずここは騒がしいな…

やっと病院から帰ってこられたのに、これじゃあしばらくはまともに休むこともできなさそうだ。

ky「ほらA、そんなヤツの相手してねぇで休まねぇと!」

『う、うん…』

fj「あ、待って!その前にさ…」

ko「今日は退院祝いってことで、久々に3人で料理作ってみたんだよ」

『料理…?』

私のためにわざわざ作ってくれたのか…

3人の作ったご飯って、どんなのだろう。

ky「絶対食えたもんじゃねぇな」

ko「見る前からそんなこと言うなよ!!」

…キヨの言葉に若干不安になりつつもテーブルへ向かうと、食材のいい香りが鼻をくすぐった。

『わ…』

fj「ど、どうかな…?」

まず一番始めに目に入ったのは、優しい色合いのポテトサラダ。

その隣にあるのは、生姜焼きとスクランブルエッグかな…?

温まりそうなコーンスープもあって、かなりのご馳走だと思う。

『美味しそう…』

ko「だろ!?ほらキヨ、Aも認めたぞ!」

ky「…食ってから判断する!!」

hr「よーし、じゃあ食べよ!」

「いただきます!」

それぞれの席に着き、みんなで手を合わせる。

サラダをパクッと口に入れたら、柔らかい味が広がった。

ky「ん…」

fj「キヨ、美味しい?」

ky「まあ…普通に旨いな。俺の三割くらいだけど」

hr「俺らキヨの料理食べたことないんだけど～…」

ko「A、どうだ?脂っこいとか味が濃いとかない?」

『うん…全然大丈夫。すごく美味しいよ』

fj「ほんと!?よかった…!!」

しつこく口に残らないし、薄すぎず濃すぎず丁度いい味付けだと思う。

家庭料理ってあまり食べたことがなかったし、すごく嬉しい。

hr「このポテサラのじゃがいも俺が潰したんだよ!」

fj「あ、俺はね!生姜擦って、野菜切って…あとは、えっと～…」

ko「俺は家庭科の調理実習でふざけてる男子達の相手してる気分になったわ」

ky「なんだそれ…」

キヨも思わず苦笑してる。

こーすけ…一番苦労したのは多分あなただよ。

3人の製作秘話を聞きながら食べる手作りご飯は、ほんとの家族と過ごしてるみたいで、心もじんわり暖まった。