夏アイス【灰谷竜胆】 (ページ6)

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どうしてこうなってしまったのか…現在、二人と河原に並んで座り、無言でアイスを食べている。
　

The サンドイッチ状態

き、気まずすぎる…

「そういえば、二本当たりが出るまで食べたの？」

なんとか場の雰囲気を変えようとふと疑問に思ったことを聞いてみた。

「竜胆のは、お前の。お前のは、竜胆の。」

「お前のものは、俺の「俺のは、俺のな」

金髪兄と話していると隣からジーッと視線を感じ、反対隣を向くとまたもやむくれ顔と視線がかち合った。

「なんだよ…」

こっちの台詞だ！

「竜胆くんって言うの？」

「…竜胆でいい。お前は？」

「A。」

「そ。」

短く返して前を向くとまたアイスを食べ始めた。
ヘラっとしている兄とは正反対。

何考えてるかわからない。お兄ちゃんの方もだけど…

もしかして、アイスも本当はお兄ちゃんと食べたかったけど付き合わされたとか？

「り、竜胆…くん」

「あ゛？」

あ、これ絶対そうだ。

「なんかごめん」

「は？」

そんな私達を後ろから見つめる視線が一つ。