【 東リべ 】オレの馴染みのヤツ

26. ページ27

.








それから、手術中のランプが消えるまでどれだけの時間が流れたんだろう。早かったとも感じるし、すげぇ長かったとも感じる。

赤いランプが消え、青緑色をした手術服を着た医者が数名、音を鳴らしながら開いた自動ドアの奥から姿を表す。

……結果は？ドラケンは？無事なのか？成功だよな？大丈夫だよな？絶ッ対大丈夫だ、絶対に…







「 …一命は取り留めました。手術は成功です 」









せ、いこうした…？

ドラケンは、無事……？無事なのか……！






その瞬間張り詰めていた空気が一気に無くなり、皆で喜びの声をあげた。叫んでるタケミっちに、泣いてるエマちゃん。

俺の目にも安堵から涙が浮かぶが、ここに来ていないウチのメンバーの事が頭に過ぎる。
マイキーが説得してその場に残っているだろうから、はやく、この結果を。


ドラケンの無事を伝えなきゃならねぇ







「 外でウチのメンバー待ってるから知らせに行くぞ！！」


「 ハイ！」







ただそこで、顔を暗くさせたのは

今回の抗争の発端である、ぺーやんだ。みんなに会えねえとかなんとか抜かしてやがる。



ただ俺だってみんなだって分かってんだ。



ぺーやんは、ただ、パーちんを想って行動していたって事。パーちんとずっと一緒に居たんだもんな。パーちん助けられるなら、そうしてぇよな。


…身に染みて、分かる。



が、それと同時に浮かぶのは毎日懲りずにパーちんの元に面会に行くドラケンだ。


会えねえのに毎日。差し入れもってパーの親と一緒に。







「 そんなドラケンをオマエはハメたんだ

ちゃんと謝れよ？ドラケンにもパーちんにも、みんなにも 」



「 ……うんっ… 」



「 おかえり、ぺーやん 」








パーが戻ってきた時にオマエが居ないと寂しがるからな。

居てくれなきゃ、困るんだよぺーやん








_______________

27.→←25.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す