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#3話 ページ4
天「いいけど。倒れないでよ。」
『もう、大丈夫ですから』
絶対に倒れない自信はないけど足を踏ん張ればなんとかいける……はず。
天「なら、離すけど。」
九条天がそっと私の腕から手を離した。
ちょっとフラついたけれどなんとか足を踏ん張って耐える。
天「それで?キミは家に帰らないの?見たところ未成年だよね。」
『……家がないんです。』
九条天の驚いた視線が、八乙女楽の不信感を抱いた視線が、十龍之介の心配の色が滲んだ視線が、私を貫く。
天「それはどういうこと?」
『施設を抜け出してきました。』
こういうことを言うと皆「施設に戻れ」とか言う。
まぁ、懸命な判断だと思うけど。
でも、九条天は私の想像していたこととは全く違うことを口にした。
天「そういうこと。……家がないならウチに来れば?」
『え……?』
龍「て、天!?何を言ってるんだ!?」
楽「天!?お前、自分が何を言ってるのか分かってるのか?」
天「2人ともうるさいよ。これはボクとこの子の話。」
その、私も話の急展開についていけないんだけど……
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作者名:羅生 | 作成日時:2019年3月11日 19時