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なろ屋さんと。 ページ41

これにて最後になります!
メリークリスマス!


「夢主ちゃん?何見てんの?」

「観に行く映画の予告」

「へぇ何観るの?」


この恋愛映画ってスマホを見せる。「好きだねぇ」ってふわっと笑うなろくん。

今日も今日とて可愛い顔だな…じゃなくて。

私の隣に座ってくるなろくんに、少し近づいてわざとスマホの画面を見せる。


「ん?」

「ええっと…その、遊びに行ってくるね!2人で!」

「うん?うん行っておいで?」

「……っうん、行ってくるね。翔くんと」


2人きりって主張しても何もない。

だから言われた通り、翔さんの名前を出してみる。


「……しょー…くん?」

「うん、その…サムライ翔、さん!」

「あの翔くん?」

「…?うん」


さすがに驚いたのか、何回も「翔くんと?」って聞いてくるなろくん。

…私の期待通り、ヤキモチ妬いてくれてるのかな、なんて。ちょっと嬉しくなる。

「嘘だよ!翔さんに協力してもらったドッキリだよ!」って言いかけてた。でもそれは言えなくて。


「っ…ん、…っあ…!?」

「…なぁに?わざと?」

「えっ…え、ぇ?」


ちゅ、と小さく聞こえたリップ音。抵抗しても男と女。力でなんて勝てるわけなくて。

ソファーにグッと押し付けられる体。笑ってるけど笑ってないなろくんの表情。


「まっ…まって、まってなろくっ…!」

「……翔くんは知らないよね」

「…?何が…っあ!?」

「こーやって首撫でるだけでビクビクしちゃうなんて、夢主ちゃん大丈夫なの?」


スルスルと頬から耳、耳から首筋、鎖骨…と妙にやらしい指先で撫でてくるなろくん。

くすぐったくて身をよじれば、「僕の方見て」と顎を掴まれる。


「っ…な、ろくん…?」

「…悪いけど翔くんとのお出かけは僕許せない」

「待っ…おねが、待ってなろっ…んぅ…!」


口を塞がれて、何も言えなくなる私。

いつだって優しかったなろくんの、こんな一面は初めてで、少しだけ怖い、なんて思ってしまう。


「…何で僕じゃない男の人見るのさ」

(ごめんなさい一旦区切ります)

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クコ - 全部読ませていただきました!最高です!できれば続きをぉぉぉぉぉ!! (2022年5月26日 16時) (レス) id: b72e6c7b90 (このIDを非表示/違反報告)
みびや - 全て通して読ませていただきました!めちゃめちゃ良かったです! (2021年3月8日 19時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
コア(プロフ) - リクエスト失礼します…姉だったらをお願いします!翔さんもお願いしたいです…! (2020年12月25日 23時) (レス) id: d905128377 (このIDを非表示/違反報告)
ツユ - 初リクエストで、youtuberさん達が、キス魔だったらってできますか?あと、翔さんも書いてくれますか?いつ、書いてくれても構いませんので!これからも、頑張ってくださいね!影ながら応援してます! (2020年11月15日 12時) (レス) id: e8a6e6b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
泡色桜味グミ - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!初めてリクエストするんですけど、彼シャツしてみたってお願いできますか?これからも頑張ってください! (2020年11月10日 20時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜月猫 | 作成日時:2020年5月17日 15時

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