【問答打】甘い恋の行方は【BL】

お砂糖多めの朝　sgym ページ5

Ymmtside

「んー、すがぃさん、」

あれ？須貝さんがいない。さっきまで横にいた姿が見れなくてちょっと寂しい。

おぼつかない足取りで歩くと、キッチンに見覚えのある姿があった。

「おはよ。ふっ、寝癖すご、笑」

「むっ、笑わないでくださいよ。」

ごめんごめん、といって須貝さんはテーブルにトーストとスープを置いた。

「簡単に作っといたから。食べといて。」

「須貝さん今日出勤？」

「うん、ごめんな。山本休みなのに一緒にいれなくて。」
須貝さんはそう申し訳無さそうに言った。

確かにちょっと残念だけど、お互い忙しいから仕方ない。二人のの休みが合う日なんて、ごく稀だ。

そんなことを思っている間に須貝さんはもう準備を終わらせていた。

「じゃあ本当にそろそろいくな。」

「は…はい」

でもやっぱり行ってしまうとなると寂しい。

「そんな悲しい顔すんなって。」

そういって僕の頭をわしゃわしゃと撫でる。

須貝さんがドアに手をつけようとしたとき、

「ちゅー……したい……」

そう、口から勝手に言葉が出ていた。
何言ってんだろ、僕。

「もー、朝からそんな可愛いこと言われたら余計行きたくなくなるから。」
　
須貝さんは僕にちゅっ、と軽く口づけた。

「いってきまーす！」

いつもより甘々な朝。







「……ってことがあったんだけど、俺の恋人可愛すぎじゃね？」

「へいへい、朝から惚気ありがとうございます。」

「胸焼けしそう…」


こんな会話が行われていたことを僕は知らない……

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