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9話 ページ12

Aside

善逸くんは無理をしている。

俺のために、俺なんかのわがままで、善逸くんに無理をさせてしまっている。

あぁ、でもどうしよう。

どうしようもないくらい、幸せだ。

俺は同性愛者であるが故、今までも恋愛面において満たされることは一度もなかった。

男性と付き合った経験は0、女性と付き合ってもなにか物足りない。

それが今、この瞬間はどうだ。

好きな人が目の前にいて、俺と付き合うと言ってくれている。

これはもう、甘えてもいいのだろうか。

その胸に今すぐ飛び込んで、手を繋いで、キスをして、それから、その先のことだって…

ほしい、善逸くんがほしい。

そう考え出したらもう止まらなかった。

A「すき、すきだよ善逸くん……つきあいたい、善逸くんと一緒にいたい。

絶対善逸くんに俺のこと好きにさせてみせるから。

だから、よろしくお願いします。」

善逸「うん、楽しみにしてるね。」

俺って、こんなにも泣き虫だったっけ。

答えはNo。どうやら、好きな人の前だと感情を上手くコントロールできないようだ。

善逸「ね、大学一緒ですよね。さっき、鬼大って言ってなかった?」

A「あ、うん。鬼大だよ。3年生。」

敬語とタメがゴチャゴチャになった話し方すらも愛おしく感じてしまう。

善逸「そっか。じゃあ一緒に暮らしませんか?」

A「え?」

善逸「この部屋返してさ、俺と一緒に暮らさない?」

A「え、えっ!?ぜ、善逸くん、ちょっとまって、展開が早すぎて俺ついていけない…!」

善逸「あごめん。俺、恋人できるとずっと傍に居たくなるんだよね。

好きな人と、同じ空間で時間を共有したい。

そう思っちゃって……いや、だった?」

善逸くんの口から、恋人って単語が…で、出た……。

恋人、そっか、俺は善逸くんの恋人……。

A「いやじゃない、いやじゃないよ!うん、善逸くんと一緒に暮らす!」

善逸「ほんと!?じゃあ来週くらいには俺のとこで暮らせるよう、一緒に準備しようね。」

拝啓、過去の俺。

未来の俺は、こんなに幸せです。

─────── e n d ───────

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ヤト - 続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2020年2月29日 20時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 続きまだ? (2020年2月27日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
ミ ツ ル(プロフ) - ヨタクさん» ヨタク様>コメントとリクエストありがとうございます。リクエスト了解致しました。しばらくお待くださいませ。とても励みになるお言葉で、元気が出ました、ありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年2月8日 12時) (レス) id: 3d2e373ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨタク - リクエストです。善逸に嫉妬をさせて下さい!面白かったです!更新頑張ってください! (2020年2月8日 6時) (レス) id: f497b0780b (このIDを非表示/違反報告)
ミ ツ ル(プロフ) - 本編完結いたしました。よろしければ小説の感想や、番外編のリクエストなどお待ちしております。 (2020年2月7日 11時) (レス) id: 3d2e373ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミ ツ ル | 作成日時:2020年2月6日 23時

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