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8話 ページ11

善逸side

元々、同性愛に対して偏見なんてなかった。

ただ俺が可愛い女の子が好きなように、

同性愛者の人は同性を好むだけ。

それでも俺は、女の子が好きだったけど。

だけど、不思議とこの人に向けられる好意は悪い気はしない。

善逸「俺のこと、そんなに好きですか?」

A「うん、好き、大好き。」

涙をボロボロと零しながら必死に伝えるAさんに、少し、いやだいぶキュンとしてしまった。

このたった数時間で、俺はだいぶこの人に絆されているのかもしれない。

善逸「…いいよ、付き合いましょうか。」

A「え…?ほ、ほんとに…??」

善逸「はい、ほんとに。」

今は“好き”という感情はゼロに等しいけど。

それでもこの人なら、本気で好きになれそうな気がした。

A「うそ。」

善逸「はい???」

A「だって善逸くん、俺のこと好きじゃないでしょ…女の子が好きじゃん!俺は、元々同性が好きだけど、でも善逸くんはそうじゃない。今だって、ワンワン泣き喚く俺に同情してくれたんでしょ??」

こ、この人鋭い…さっきまで理性も知性もなさそうに泣きながら好き好き言ってるだけだったのに…。

でも、

善逸「あ〜…まぁ正直全部当たってます。俺は可愛い女の子が好き。今までも、これからも。でもね、俺、Aさんのことはなんか好きになれそうなんです。なんでだろうね。」

俺は昔から、人によく騙された。

音を聞けば、人の考えていることなんて容易に想像出来たのに。

それでも俺は、自分の信じたい人を信じた。

その結果、今まで数え切れないほど騙されてきたけど。

善逸「人にこんなに真っ直ぐ好意を向けられたのは、初めてなんだ。俺は好きな人によく騙された。

音を聞いて、“この人はダメだ”。

そうわかっていても、俺はその人たちを信じてきた。

でもAさんは、その人たちとは違う音がする。

本当に俺のことが大好きでたまらなくて、どうしようもないくらいの愛に溢れた音をしてる。

だから、俺は貴方のことを信じたい。

俺と付き合ってください、Aさん。」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ヤト - 続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2020年2月29日 20時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 続きまだ? (2020年2月27日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
ミ ツ ル(プロフ) - ヨタクさん» ヨタク様>コメントとリクエストありがとうございます。リクエスト了解致しました。しばらくお待くださいませ。とても励みになるお言葉で、元気が出ました、ありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年2月8日 12時) (レス) id: 3d2e373ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨタク - リクエストです。善逸に嫉妬をさせて下さい!面白かったです!更新頑張ってください! (2020年2月8日 6時) (レス) id: f497b0780b (このIDを非表示/違反報告)
ミ ツ ル(プロフ) - 本編完結いたしました。よろしければ小説の感想や、番外編のリクエストなどお待ちしております。 (2020年2月7日 11時) (レス) id: 3d2e373ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミ ツ ル | 作成日時:2020年2月6日 23時

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