40 女狐 ページ40
ドン「なんだ、知り合いと遊びたかったなら言ってくれれば外したのに」
アエシュマ「いいえ、お仕事はちゃんとやりますよ?これでもアエシュマですから」
ドン「ははは、そうかそうか。では今日はエスコートされてくれるかい?僕のお姫様」
アエシュマ「えぇもちろん。それでドンのお仕事が速く終わるならね。終わったらアストーと回る予定なんだから。ねー?」
アストー「ん?そうだな。なにが食いたいんだっけ?」
アエシュマ「アイス」
ドン「ま、待って待って?!俺聞いてない!仲間外れ反対!よくない!!」
このゆるやかなやり取りを見て、だれも彼らがアエシュマだとは思わないだろう。監督する立場としてきた引率三名は男二人をいぶかし気に見ていた。
カルエゴ「懐には鉛弾か?」
ドン「おっと、これはこれは担任殿。時間外勤務ですか?お疲れ様です。えぇもちろん。これがないといけませんので。本当なら女性をエスコートする際に鉛弾を隠すなどとても失礼かと思いますが、こればっかりは」
アエシュマ「持ってもらわないとこっちが困る。ドンは射撃の腕はあるんだから」
アストー「こんなこというのもなんですが、俺もいつでも守れるわけじゃない。ご自分でも頑張っていただかないと」
ドン「はいはい、わかっているよ。ではごきげんよう。どうやらそろそろ開園のようだ」
目の前で門が開き、楽しそうな様子が見える。はしゃぐ問題児クラスとは対照的にこちらの三人は、覚悟を決めた様子だった。
三人は動き出し、パーク内にあるレストランに入った。個室に入り、コース料理を楽しむ。当たり障りない会話を行い、適当に時間を流す。ドンはくる女性すべてに甘い言葉でほめている。アエシュマはため息をこぼしながら、警戒を続ける。今日初めてドンの任務についてきた構成員が一名隅に姿勢よくたっている。顔には緊張が浮かんでいた。
女性がお盆にワインを乗せて持ってきた。ドンは顔をぱっと明るくし、
ドン「わぁ!美女がお酒を持ってきてくれるなんてここはエデン?」
ドンの歯が浮くような誉め言葉に女性は笑う。
ドン「君はさっきもあったよ」
(その女性は初めてきただろ。ツメが甘いのか?)
構成員はドンの発言に首を傾げた。女性も、
「いいえ。初めてお会いしたかと、」
ドン「いいや、去年のクリスマスパーティー、貴族会であっただろ」
口角をあげ、歯が顔を出す。女性と構成員が驚いたような顔をする。ドンは攻め立てるのをやめない。
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カンパチ - 18触れるでウォラクさんではなくウォクラさんになってますよ! (2021年7月25日 9時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - 安良岡さん» ゆっくりでいいので、無理しないで下さい! (2020年8月12日 19時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 最中さん» コメントありがとうございます。プルソン最高ですよね。本誌が進んだので更新再開しました。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - エメラルド・アリスさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - はぁ、はぁあああ!!!プルソン、プル、プルソン君の、ゆ、夢小説…!!はぁ〜↑(←プルソン君リア恋)(過呼吸)、お、応援してます!!自分のペースで頑張って下さい! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安良岡 | 作成日時:2020年4月24日 13時