２ 入学式 ページ2
ここ魔界には、多数の家が存在する。家によって家訓や特徴、周りからの評価も違う。
例えば礼節を重んじるアスモデウス。
「絶対に目立たない」を家訓とするプルソン。
「卑しいことこそ美しく」を家訓とするアンドロ。
「鉄の防壁」と恐れられるアミィ。
「笑わない一族」として有名なクロケル。
そしてこんな家が存在した。
プルソン同様絶対中立を掲げ、人間界で言うところ「マフィア」などが近しい、「アエシュマ」
プルソン同様裏仕事も行う家系。そしてそこの娘は今・・・悪魔学校デビルスへと入学したのだった。
学校へと翼を広げ、飛んで向かっている銀髪の少女。アエシュマ・クローリー。校門の傍に降り立ち、羽根をしまう。他の悪魔たちのようなセーラー服ではなく、私服に近い服をきて、白衣を纏った彼女。見た目だけで言えば保険医のようだが、彼女は今年入学の新入生である。
入学式の会場へ向かい、席に座る。隣を向いて、見知った男に声をかけた。
アエシュマ「おはよう、ソイ」
男の名前はプルソン・ソイ。彼女が生まれアエシュマ家同様中立を掲げ、「絶対に目立たない」を家訓とした家。
幼いころから家同士の交流があったため、アエシュマは仲がいい方だと思っている悪魔。なのだが、彼は基本的に喋らない。そう、会話が少ない。
今も挨拶に対し、こちらに視線を投げた後、一礼しただけ。しかしこの女、慣れている。もう会話のない時間の方が多いのだからいまさらだ。
座って指揮が進むのを淡々と見ている。校歌斉唱を終え、理事長の挨拶をきいて、孫の存在をしる。首席挨拶がその特待生の挨拶に代わり、檀上にたった男を見て、後で配布されるという写真に写っていた男を思い出し、考える。悪魔にしては尻尾が見当たらないなと。不思議に思っていると、彼がしゃべりだした。しかしそれは、「禁忌呪文」だった。
アエシュマは背筋にぞくりと快感が走るのを感じた。
欄々と瞳を輝かせ、嬉しそうに頬を染めて鈴木入間を見ているアエシュマ。そんな彼女を隣で見ていたプルソン。すぐに視線を切った。
会話のない冷え切った関係のようだがこの二人、普通に仲はいいのだ。それこそ普通に隣に座り、共に行動をし、二人で外出するぐらいには。もはや恋人と言われても不自然ではないほどに。少なくとも、プルソンが口を開くぐらいには。それもそのはず、この男・・・
プルソン(えー・・・なにあの顔、かっわいい・・・！)
アエシュマに惚れているのだ。
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カンパチ - 18触れるでウォラクさんではなくウォクラさんになってますよ！ (2021年7月25日 9時) (
レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - 安良岡さん» ゆっくりでいいので、無理しないで下さい！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 最中さん» コメントありがとうございます。プルソン最高ですよね。本誌が進んだので更新再開しました。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - エメラルド・アリスさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - はぁ、はぁあああ!!!プルソン、プル、プルソン君の、ゆ、夢小説…!!はぁ〜↑(←プルソン君リア恋)(過呼吸)、お、応援してます!!自分のペースで頑張って下さい！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安良岡 | 作成日時：2020年4月24日 13時
