6 入隊 ページ6
個人ランク戦のブースにC級隊員が増えたのを見て鷹宮は楽しそうにペットボトルに入ったサイダーを飲み干した。
制服の上に大きな黒いウィンドブレーカーのような薄いコートを羽織っている鷹宮はボーダー内でも有名だったうえに、個人ランク戦のブースに来ていることなど珍しいので多くの人から視線が向けられていた、
鷹宮(カゲ先輩じゃないけどきっつー・・・針刺さってるよね、これ)
出水「珍しいじゃん。ここにいんの」
鷹宮「おー、出水くんだ。任務ないの?暇?」
出水「おー暇」
鷹宮「そっか。私はこのあと上層部から呼び出されてるから糞憂鬱」
出水「なんかやったの?」
流れるように隣に座って缶ジュースを開ける出水。鷹宮は空になったペットボトルを手元で遊んだ。
鷹宮「なんもー。黛さんのお話だって」
出水「あぁ、黛さんか。じゃあけっこう重要だな」
鷹宮「うん、黛さんの話ならちゃんと行かなきゃだからね」
黛さん、黛正一はボーダー内、特にA級の面々にはもう知れ渡っている。彼らの共通認識はヒト型近界民で鷹宮華乃の黒トリガーということ。
そして彼女が着ているコートを所持していた男性であるということ。
こんこん、とノックの音が会議室に響く。
城戸「入れ」
鷹宮「ども」
迅「よー、華乃。タイミング最高」
鷹宮「それはなにより」
迅「まず紹介するね。A級2位冬島隊所属のNo.2狙撃手の鷹宮華乃ちゃんでーす!」
鷹宮「どーも。元S級だから黒トリガー仲間だね。玉狛の近界民さん」
三雲(! 空閑のことを知っている。それに、黒トリガーって・・・)
空閑「空閑遊真だ。どうぞよろしく」
鷹宮「えぇよろしく」
三雲(本部所属なのに・・・いや、空閑はもう入隊したからか)
鷹宮「ところで、 君、アフトクラトルの近界民じゃないよね?」
三雲「!?」
空閑「・・・俺は違うけど、たかみや先輩はなんでアフトクラトルのこと知ってるの?」
鷹宮「ーーー大好きな人がそこ出身だから?」
三雲「大好きな人・・・?」
鷹宮「そ。私の黒トリガーの黛さん。アフトクラトルのヒト型近界民だからね」
三雲「アフトクラトルの!」
鷹宮「お、いい反応だぁ。もしかして、私が呼ばれた理由ってアフト関係ですか?黛さんが脱走したのって8年前だから情報古いですよ?黒が13の時代です」
城戸「変動はなし、か」
鷹宮「あ、君も知ってたんだ」
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安良岡(プロフ) - 髑髏さん» コメントありがとうございます!嬉しいです、これからも更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 塩昆布さん» コメントありがとうございます。辻君すくないですよね。更新頑張ります! (2021年5月3日 16時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - やばい超好きです。 (2021年5月3日 15時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
塩昆布(プロフ) - 辻君の夢小説少ないので大変助かっております……、命が……。更新頑張ってくださいね (2021年2月25日 0時) (レス) id: 8bf39248b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安良岡 | 作成日時:2021年2月14日 21時