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大介が夕方からバイトに行かないといけないから、とちょうど四限が終わる頃に大介の家を出た。駅へと向かう道中は、四限終わりの学生達がうじゃうじゃいて、足早に歩く。
誰にも会いませんように、という私のささやかな願いは天には届かなかったようだ。
「…A？」
今、一番会いたくない相手の声がする。
振り返りたくない、また喧嘩になるに決まってる。
逃げたいのに、足も思うように動かなくて。
どこにも行けやしない。
そうこうしているうちに、手首をがしっと掴まれる。これで、本当に追い詰められた。
いよいよ諦めて、あべのほうを振り向く。
『…なに。』
「なんで学校来ないの、何度も連絡したんだけど出ないし…」
スマホは放置したままで見ていなかったし、見ている余裕なんてなかった。
「…そんなに、俺の事、嫌いになった？」
は…？
嫌いだなんて、あり得ない。
違うよ、好きだからだよ。好きだから、会いたくないの。会ったら、またあべをがっかりさせて、傷つけて。それが怖くて大介のところへ逃げた。
『嫌いじゃないよ…』
「じゃあなんで…」
あべの目線が私の全身を泳いでいく。
昨日と服装が同じこと、気づかれた。
「また、佐久間のとこ…？」
傷ついているような、悲しい顔。
どうしてあべがそんな顔するの。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
