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《今日は、バイト？》
『うん、バイトある。』
《終わったら来る？》
『…今日は行かない。』
《ま、気が変わったら連絡して？》
優しくされると、どうしたらいいのかわからなくなる。あべの誰にでも平等な優しさとは違う、熱情を孕んだ大介からの優しさは私の身には余る。
『あ、』
視界の先に、あべの姿。
私の声で大介も察したのか、同じほうを二人で見つめる。あべは私たちの視線には気づかない。
《ここでいーの？》
『学内くらい一人でも平気だよ。じゃあね。』
身を返そうとした途端、強く引かれた腕に驚くと同時にまた盗まれる唇は一瞬で、この悪魔は唇泥棒にでもなってしまえ、と思った。
『ダメだってば、』
《誰も見てないって。》
明るく無邪気な普段からは想定出来ない、熱を帯びた艶やかな視線。男の顔をした大介は、色気をどこからか醸し出している。それにちょっぴりドキッとするから、悔しい。
じゃあね、なんて自分から引き止めておいて、よく言えたもんだ。学部の違う彼は別の棟へと姿を消した。熱の冷めやらない頬をどうにか抑えながらも、あべが先に待つであろう講義室へと向かった。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
