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自覚したのは一年の夏休みを過ぎた後。
会えない時間というものは、人をこんなにも脆くするものか、と。同じ授業を選択しているから、常に一緒にいるわけなのだが、それが突然なくなると当たり前とはなんなのか、わからなくなった。
夏休み期間はバイトしたり、地元の友達と遊んだりとそれなりに充実した夏を過ごしたというものの、何故か浮かぶのはあべの顔ばかり。
ここにあべがいれば、なんて考えては、虚しく消えていくだけ。会いたくなって電話しそうになった夜は、必死に理性を保った。電話なんてしてしまったら、私の気持ちなんて安易にバレてしまう。
そう、この気持ちは、隠し通すべきなのだ。
あべのそばにいるための、嘘を、貫き通す。
私に課せられた、運命。好きになった、罰。
「おーい、A？聞いてる？」
『ん？ごめん、聞いてなかった。』
「今日夜空いてる？バイト？」
『空いてる、よ？』
「はは、なんで疑問形なの。」
そりゃ急に誘われればある程度、動揺はする。
ただ、そこにあべからの他意がないことは承知している。それでも揺れる心は、惚れた弱み、というやつだ。
私の気持ちは知らないあべからの誘いは、私を舞い上がらせて、叩きつける。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
