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「佐久間がご飯行こうって言っててさ、Aも呼んでほしいって。」
ほら、満たされた気持ちは、一直線に地面に落とされる。わかってるから、嫌だったんだ。浮かれる前でよかった。ハナから期待なんてしていない。
あべを経由した佐久間くんからのお誘いに、答えることにした。だってあべもいるから。
二人きりでご飯を食べるのは学食くらいで、外で二人でご飯を食べたのは一度きり。あの時は確か、あべが彼女と喧嘩をしていたから。それだけだ。
『いいよ、行く。』
佐久間くん、ごめん。
私は君に誘われたから行くんじゃない。
あべと少しでも居たいから、君からの誘いに乗る。
ちっぽけで馬鹿な女を、その笑顔でどうか許してね。
「おっけ、じゃあ佐久間に連絡しとくわ。佐久間も今日は四限まであるっぽいし、学内で待ち合わせようか。」
『そうだね。』
スマホを弄ってメッセージを送るあべをちらりと盗み見た。例のアプリの通知は3と出ていて、そのうち一つは佐久間くん。…残りの二つは。
人のスマホなんて勝手に覗き見るもんじゃないな、と机に突っ伏した。佐久間くんとのトークに並ぶ、一番上に固定された夏月、の名前。佐久間くんに返事するついでにそちらにもメッセージを返すあべ。
知らなければ、それでよかったのに。
もう一年も前から見慣れた右手の薬指に光るシルバーが、私を煽っているような気がした。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
