嫌な予感 ページ46
山「副長ー!!大変ですー!!」
廊下にザキのそんな叫び声とバタバタと廊下を駆け抜ける音がけたたましく聞こえてくる。こちらに走ってくるザキに私達は目を向けた。
「ザキ、どうしたのそんなに慌てちゃって…」
沖「朝からうるせぇんだよテメーは」
山「言ってる場合じゃないんですって!!副長!!大変なんです!!」
土「そりゃもう聞いた。用件はなんだ」
ザキの慌てように私と土方さんは眉を潜めた。沖田くんは特に何も考えていないのか頭の後ろで腕を組んでつまらなさそうな顔をしている。
息切れをして肩を上下させながら、ザキは口を開いた。
山「…かっ、……桂の目撃情報です!!今、見回り中の隊士から連絡がありました!!」
土「桂だと!?」
「……桂…?」
………嫌な予感がするのは気のせいか。聞き覚えのありすぎる名前に私は一気に凍り付く。
そんな私の心境を露知らず、三人は「場所は」「歌舞伎町です!」「桂の野郎、今日こそは吹っ飛ばしてやりまさァ」などという会話が聞こえてくる。が、そんな会話が私には遠くでされているように聞こえる。嫌な汗がダラダラ出てくる。
……まさか、まさかそんな訳がない。大丈夫大丈夫。桂なんて人、きっと世界にはいっぱいいるはずだ。桂歌○さん然り桂小五郎しかり……。何かの間違いだ。きっと桂って同じ名前の指名手配犯なんだ。そうに違いない。うんうん。
土「A?」
「はいいい!!」
と、そんな葛藤を繰り広げていれば土方さんに名前を呼ばれ、私は張り付けた笑顔を向け敬礼をかました。
土「お前大丈夫か…」
「大丈夫です!!全然大丈夫です!!至って平常!!!」
沖「平常な人間のテンションじゃねーですぜィ」
「なんでもないよ!?私はいつもこんなテンションだよ!!」
いや、嘘だ、私はいつもこんなんじゃない。いつもこんなんならきっとストレスか何かで死んでいることだろう。
土「…まぁいい。兎に角早いとこ行くぞ。逃げられる前に」
「は、はい…!」
……嫌な予感全開だが、きっと大丈夫。人違いだ。自分に言い聞かせるようにして私は土方さん達の後を追った。
銀魂!ラッキー食べ物オオオ!!
卵かけられご飯
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パエリヤさん - やばい…やばいです…めっちゃ面白いです… (2021年11月6日 17時) (レス) @page48 id: cc2519b90c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - すみません…結構前のでしたね…ごめんなさい。お気になさらず (2019年3月20日 18時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - 攘夷がじょういになっていますが、変換ミスでしょうか…?なにかの伏線であれは申し訳ないです!! (2019年3月20日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - アカツキさん» あああ!!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!!助かりました!!直しておきます!! (2017年5月9日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 題名の【土方十四郎】の郎っていう字まちがっていますよ〜 (2017年5月9日 18時) (レス) id: 83b55b950f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年3月22日 14時