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仲間 ページ42

土方side


土「なんだったんだ……アイツ…」


現在10時30分頃くらいだろうか。春の訪れを感じる季節だが夜はまだ肌寒い。冷たい空気の漂う廊下を俺は歩いていた。風呂上がりだというのに体温が奪われている気がする。

さっさと部屋に戻って眠ってしまおう。そう思い足を進めているのだが、今日の出来事が気になり、俺は隊士達も寝静まり静かなその場所で一人ポツリと呟いた。


今日、あの忌々しい万事屋のクソ天パ甘党野郎がノンヘルでしょっぴかれ、屯所に連行されて来たのだ。まぁ、残念ながら厳重注意で帰してしまったのだが。


その時のアイツ、Aの様子がどうもおかしいように思えたのだ。慌てたような、挙動不審な態度をしてそそくさと「善良な一般人をお送りしてきます」だとかと言い残し、逃げるように屯所から出ていった。それに俺もその場にいた総悟も怪しまない訳がなかったのだが、帰ってきたソイツに問い詰めるも、


『な、何にもないですよー?ただ、皆さんと仲良さげだから気になりましたけど…』


などと供述し、のらりくらりと交わされてしまった。まぁ、帰ってきてからというもの、ソイツの態度は別に普通だったようだが。慌てる様子もなく、淡々と話をしていた。Aのことだから演技をしているという可能性も否めないが、


土(確証がねぇのにまた疑うのも、なぁ…)


会ったばかりの時は疑って怪しんで疑心の目でばかり見ていたのに、今となっては悔しいが、『仲間』として認識をしてしまったためか、変にその笑顔を疑えなくなってしまった。


土「……チッ、…調子狂うな畜生」


そう呟き、懐からタバコを取り出して火をつけた。白い煙がゆらゆらと宙に揺れて消えていく。


……今はもうAのことを怪しんでいないと言えば嘘になる。アイツはまだ、俺達には言っていない何かを、必死にひた隠しにしている。そう感じる。だが、人間言いたくないことの一つや二つは普通にあるだろう。俺だってそうだ。だからもう追求するつもりはさらさらねぇ。



…ねぇはずだった。


廊下を歩き縁側に出てくると、冷たい冷気を纏った風が吹き抜けていた。
そこに、見つけたのは。



土「…A…?」


少し離れた場所、Aの部屋の前。ソイツはいつも赤いリボンで纏めた長い髪を下ろし、風に揺らせながら縁側に腰かけていた。

俺には気づいていないのだろう、何処か遠くを、夜空を見上げながら、ただただそこに居た。


いや。


土「…っ!」


違う。

月明かり→←振り返らない


銀魂!ラッキー食べ物オオオ!!

卵かけられご飯


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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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パエリヤさん - やばい…やばいです…めっちゃ面白いです… (2021年11月6日 17時) (レス) @page48 id: cc2519b90c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - すみません…結構前のでしたね…ごめんなさい。お気になさらず (2019年3月20日 18時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - 攘夷がじょういになっていますが、変換ミスでしょうか…?なにかの伏線であれは申し訳ないです!! (2019年3月20日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - アカツキさん» あああ!!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!!助かりました!!直しておきます!! (2017年5月9日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 題名の【土方十四郎】の郎っていう字まちがっていますよ〜 (2017年5月9日 18時) (レス) id: 83b55b950f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2017年3月22日 14時

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