久しぶり ページ34
「じ、じゃあ前科アリでも取り敢えず今のところ一般人ですね!?帰していいんですよね!?」
土「あ、あァ、そうだがお前……大丈夫かホント」
沖「目ぇ充血してやすよAさん」
土方さんが眉を潜め、沖田くんは自身の目を指差して言う。土方さんは疑いの目Maxだし、沖田くんの場合真顔で言うから疑ってるのかどうとも思ってないのかイマイチ読めない。とってもやりづらい。
なんとか作りだした愛想笑いを浮かべ、「気のせいですよ」と返す。兎に角今はこの天パをどうにかしないと。
「りょ、了解しましたー!じゃあ善良な一般市民を私が責任を持って安全に送って来まーす!」
ピシッ、と二人に敬礼をかまして見せると私は有無を言わせず黙らせたままの天パをほぼ引きずるようにしてすたこらさっさとその場から退散する。
土「ちょ、……オ、オイA…!?」
土方さんのそんな声をガン無視して私は屯所の扉をピシャンと閉め、「オ、オイ…」とかなんとか呟くソイツの手を引き街へと繰り出した。
(…こりゃ後で絶対怒られるか尋問だよこん畜生……!!)
そう思い、涙を呑んで私はずんずんと賑わいの見せる方へと足を進めていく。
*
銀「……あ、あの〜…」
「…何よ」
屯所から距離ができると私は銀時の腕を離し、戸惑いながらに私に声を掛けるソイツに素っ気なく返す。別に素っ気なくしたい訳ではないんだけれど、
銀「……A、だよな…?」
「…うん、10年振り、…銀時…」
……10年も会っていなかったのだ。そりゃあどう接していいかわからなくもなる。銀時の少し先を歩いていた私は立ち止まり、銀時の方を振り返り、ヘラリと笑って見せた。
銀「……久し…ぶり…?」
「私に聞かれても…。まぁ一応久しぶりだけどさ」
久しぶりの限度を越えているような気がしなくもないけれど、曖昧に笑いながら言う。
それから少しの沈黙が訪れる。なんとも言えない雰囲気に私はどうしていいか分からず、ただ地面を見つめて黙り込んでいれば。
銀「……Aお前…」
銀時はその赤い目で真っ直ぐに私を見つめ、口を開く。
「…何」
恐る恐る私も銀時を見つめ返し、聞き返した。
銀魂!ラッキー食べ物オオオ!!
卵かけられご飯
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パエリヤさん - やばい…やばいです…めっちゃ面白いです… (2021年11月6日 17時) (レス) @page48 id: cc2519b90c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - すみません…結構前のでしたね…ごめんなさい。お気になさらず (2019年3月20日 18時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - 攘夷がじょういになっていますが、変換ミスでしょうか…?なにかの伏線であれは申し訳ないです!! (2019年3月20日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - アカツキさん» あああ!!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!!助かりました!!直しておきます!! (2017年5月9日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 題名の【土方十四郎】の郎っていう字まちがっていますよ〜 (2017年5月9日 18時) (レス) id: 83b55b950f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年3月22日 14時