怒号 ページ3
土方side
土「オイコラ総悟オオオオ!!!」
冬もだんだんと終わりを迎えてくる今日この頃。朝からそんな怒号を轟かせたのは額に血管が浮き出ていることだろう俺だ。
沖「なんですかィ煩せぇな…、そのまま血管切れて死ね土方」
土「お前が死ね!!そして朝から堂々とサボるな!!」
総悟の部屋の前の縁側にていつものように仕事もせずに寛いでいたソイツに怒鳴り散らす。色々言いたいことは山ほどあるが、取り敢えず今俺が一番言いたいことは。
土「テメーいい加減にしろよ!!どんだけ物壊したら気が済むんだ!!請求書スゲーあんだけど!!」
そう。真選組の問題児であるソイツが犯罪者共を取っ捕まえるためかなんだか知らねーが日々江戸中にある店だの何だのを壊してくれているため、請求書なるものが大量に来ているのだ。そしてそれが何故か俺の方へと回ってきている。
土「どーいうことだお前5件もあんじゃねーか!!」
沖「あー、それはアレですよ。攘夷浪士共がファミレスなんぞにたむろってたもんだから一発。あとクソチャイナと殺り合った時のとかあとは、土方さんへの嫌がらせでさァ」
土「ふざけろよクソガキ!!」
今日も今日とて表情一つ変えず何処までもふてぶてしく言う総悟に今にも刀を抜きそうになっていれば、
近「まぁまぁ落ち着けよトシ」
と、仲裁に入ってきたのは近藤さんだ。
近「請求書は俺も手伝うからよ。な、取り敢えず冷静になれ」
肩にポン、と手を置きながら苦笑いを浮かべる近藤さん。近藤さんがそう言っちゃこれ以上刀を抜く訳にもいかず、渋々3cmほど抜けかけた銀色のそれをしまった。
沖「そーですぜィ落ち着けよ土方ァ〜」
土「テメーが言うな!!」
こちとら只でさえ書類が大量にあるってんのにコイツが無駄に仕事を増やすもんだから堪ったもんじゃねぇ。
近「悪いなトシ。俺も手伝うからよ」
土「あ、あぁ、頼むわマジで」
今すぐにでもストレスか何かで剥げるんじゃねーかと気休めに思っていれば、
「たのもオオオオオ!!!」
土「…なんだ」
近「たのもオオとか言ってなかったか」
突然聞こえたそんな声に、俺と近藤さんは眉を潜めた。
沖「見に行ってみやすかィ」
その場でただ一人興味深々な様子のソイツに呆れながら、俺達は真選組屯所門前に足を運び始めた。
…面倒なことになりそうだ、という嫌な予感が、俺の頭をよぎった。
銀魂!ラッキー食べ物オオオ!!
卵かけられご飯
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パエリヤさん - やばい…やばいです…めっちゃ面白いです… (2021年11月6日 17時) (レス) @page48 id: cc2519b90c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - すみません…結構前のでしたね…ごめんなさい。お気になさらず (2019年3月20日 18時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんち - 攘夷がじょういになっていますが、変換ミスでしょうか…?なにかの伏線であれは申し訳ないです!! (2019年3月20日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - アカツキさん» あああ!!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!!助かりました!!直しておきます!! (2017年5月9日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 題名の【土方十四郎】の郎っていう字まちがっていますよ〜 (2017年5月9日 18時) (レス) id: 83b55b950f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年3月22日 14時