復讐。

part3 ページ15

結局、わかったことは『壁のモニターは自分達の“価値”を示している』『自分達は恵比寿男に魂を奪われた』ということだけ。
...おかしい。
こんなこと、前にも聞いたことがある。
それも、何回も...。

そして、ここからは予想でしかないが....他にも、

『全員が何かしらの能力を持っている』
『集められた人物には共通点がある』

ということも、いずれ知るかもしれない。
ただ、共通点...が何かはわからない。

すると、どこからかピーンポーンパーンポーンとチャイム音が聞こえると、ひとつのモニターに恵比寿顔が映し出される。

「えー、マイクテスマイクテス。全員いますかー?いますねー?」
「はーい、五人いるさー!」

謎の恵比寿男の言葉に反応するナツメを見ると、あのスーツ男は一人だけ笑いを堪えていた。
他三人は笑ってすらもいない。

「えー、これから皆様には____」
「...デスゲームをしてもらいます。それも、あのモニターに.......『自分の価値』に関係するやつか?」

ダメ元かつ頭に浮かんだことをそのまま言っただけ。
....だったのだが、「ほーぅ.....話す間もなく見事に言い当てるとは!」と、恵比寿男はどこか嬉しそうな声で返答した。

「…一方的な録音のやつじゃなかったな。」

と、スーツ男がそう呟くが、恵比寿男はいつの間にかデスゲームの説明を話していた。
どうやら、これは全国の投資家に生中継されているらしく、『価値』が一番低い人間が投資家に売られてしまうらしい。そして....
半分、アタシの予想が的中している。
どうやら全員に能力があるらしいが、未だに全員わかっていないらしい。

「…さてと、価値のないゴミクズの皆様ー!是非とも頑張ってくださいね〜!!」

「それでは、予選を開始しますよー!!」



....疑いたいのも山々だが、今は半信半疑でもやるしかない。

こうして、予選が始まり、そして進んでいく。



だが.....









「3、2、1.....しゅ〜りょ〜!時間切れでーす!」



......売られる人間が、決まってしまった。

「今回売却されるのは〜、

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