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6話 ページ8




鱗「さあ、そろそろ家に入ろう、Aも来るといい」


辺りは既に暗くなっており、何処からか獣の雄叫びが聞こえてくる。


『え…邪魔じゃない?大丈夫?』

鱗「嗚呼、錆兎達を助けてくれた礼もしたいからな」


それじゃお言葉に甘えて…と家に入っていく錆兎達の後を追った。
ふと、後ろを振り返ると丸く大きな満月がゆっくりと上っていくのが見えた。

それはまるで、最終選別で生き残った彼らを祝福しているようで──


『月が、綺麗だなぁ…』

ふとそう呟き、早く早くと催促する真菰の声の聞こえる方へ歩みを進めた。


─────────────────────


そこにはとてもたくさんの豪勢な食事が並べられていた。



義「(もぐもぐ…)」

『(一生懸命に鮭大根を頬張ってる…)それじゃ、いただきます』

鱗「沢山食べろ、まだまだあるからな」



そう言う鱗滝の言葉に甘えAは目の前にあった鍋を少し器に入れ、ゆっくりと口に入れる。


『…!美味しい…!!』


美味しさにAが頬を緩ませていると錆兎が驚いた様にAを見ていた。



錆「普通の人の食事が食えるのか…?」

『うん、鬼と言っても半分鬼って感じ、日に当たっても平気だし藤も綺麗だと思うし、人の血肉は食べるどころか寧ろ嫌いな部類に入るよ、栄養は普通の食べ物から取れるからね』

真「そう言えば…何で鱗滝さんはAを知っていたの?」



疑問に思っていたのか、ふと真菰がそう問い掛ける。


鱗「そうか、お前達に話してなかったな…
少し長い話になる…そうだな、まだ儂が現役だった頃の話だ」



そう言って鱗滝は一言一言、ゆっくりと語り始めた。

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ゆりか(プロフ) - お話終わりなんですか?(TT) (2020年8月17日 22時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ありがとうございます!! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - 夢主ちゃんかわゆす (2019年9月16日 20時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - シリアスものんびりもどっちも好きなので大丈夫です (2019年9月16日 15時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ひゃぁぁもうなんか、、好きです…これからも精一杯書かせて頂きます…(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みたゃらしちゃ | 作成日時:2019年9月14日 22時

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