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二十一仕事 ページ23

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思いの外帰る時間が遅くなってしまい、双葉は久世邸へと走っていた。

今日の日中は久しぶりに友人と遊んでいた。
友人に泊まっていけばいいのに、としつこく言われたが普通に明日から仕事があるので断ってきた。

断ったものの、こんなに走っていると疲れるもので、友人の家に泊まればよかったと何気に後悔をしていた。

暗くなった時間に見る久世邸は、近所の子供達が幽霊屋敷と言っているのも頷けるほどの不気味さを持っていた。


なるべく音を立てないように、屋敷に入り、自分の部屋へ向かう。

自分の部屋に辿り着くためには、久世の部屋の前を通らなければいけない。
双葉は、おそらく久世は寝ているか仕事をしているかだろうと、邪魔をしないよう抜き足差し足で通ろうとした。

「___あっ____よ__ん」

久世の部屋から聞きなれない声が聞こえた。
高い声。女性の声だ。

なんで女の人の声が久世さんの部屋からするんだろう

不思議に思ってしまって、足が止まった。
つい気になって、そっと部屋のドアに耳を当てる。
先程よりも聞こえやすくなった。
久世の声も微かに聞こえた。

「…………!!!?」

双葉は、危うく声を上げそうになったのを気合で抑えた。ここで声を上げたら気まずいどころじゃない。

双葉は、顔を真っ赤にさせて素早くその場を離れた。

女性が上げていた声は、いわゆる夜の営みで出るあの声だった。
久世の部屋で、アレが行われていたのだ。


双葉は、自室で叫び声を布団に吸収させながら、初心な心臓を落ち着かせた。
夜はとても寝れたものじゃなかった。


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設定タグ:BL , 男主 , 家政夫   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 白銀の狼さん» 猫たちの名前は白銀の狼様の案を採用させて頂きました!ありがとうございました! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アリアさん» 名前ありがとうございます!わざわざ作者の戯言にも気遣いいただいて…続編は作ります (2019年12月8日 13時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白銀の狼さん» センスある名前ありがとうございます! (2019年12月8日 13時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 猫の名前ですが、きゃらめる、とかちょこ、とかばにら、とかひらがなでスイーツ系でつけてそうです...!私は続編に行こうが見ますし、作者様が作りたくないと言うなら素直に受け止めますのでじっくり考えて続編出すか出さないか決めてください♪ (2019年11月11日 18時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
白銀の狼(プロフ) - 猫さんの名前お母さんはリズ、お兄さんはリオ、弟さんはリトなんてどうでしょう? (2019年11月11日 0時) (レス) id: d028fadf80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年5月6日 21時

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