【BL】家政夫を攻略するのは難しい【オリジナル】

十六仕事 ページ18

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ひゅうひゅうと吹き抜ける冷たい風が双葉の体を冷やした。

マフラーとカーディガン、軍手を装備していたが、やっぱり寒かった。
ちなみに、コートは動きずらいのと汚したくなかったので、着なかった。

今日は今月で一番寒いらしい。

そんな中、わざわざ庭の草取りをしている双葉。自分自身で馬鹿なことをしているなあという自覚はあった。

しかし双葉は、寒さなんて気にしないように草を抜いて抜いて抜きまくった。
おかげで、この大きな屋敷に見合わないような庭が少しマシになった。

疲れてしまった双葉は、自分の部屋で温まりながら休むことにした。


双葉は白湯をちびちびと飲みながら、シーンと静まっている屋敷に、少し寂しさをおぼえた。
この屋敷には誰もいない。

久世は仕事に行った。
久世の家族は住んでいない。
使用人とかそういう人間もいない。
ペットすらいない。

誰もいない屋敷なんて薄気味悪い。

久世はこんなところに一人で寝起きしていたのか。今の自分のように、寂しく思うようなことはあったのだろうか。

双葉はなんだかとてもやるせなく、

ただ一心に、久世が早く帰ってくることを願った。


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〜〜〜
絶対お化けでる

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