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「無理に話せとは言わないけれど、わたしにはぶつかられた理由くらい知る権利があると思うのよ」
口ではそう言いながらも、リリーの目には気遣わしげな色が浮かんでいたから、心配してくれているのだとAには伝わった。
「…友達から拒絶されたの。迷惑だって言われたの。…わたし、彼がつらい思いをしているのにきちんと理解できてなかったんだと思う。きっと嫌われたんだわ」
「仲の良い友達なの？」
「うん、寮は違うのだけれど、よく話をしたり、勉強を教えてもらったりしてたの」
「そう…。そのお友達の話を聞いていないから何とも言えないけれど、迷惑だって言われた時にきちんとお話できたの？」
「ううん。…びっくりして飛び出して来ちゃった」
「もしかしたら向こうにも何か事情があったのかもしれないし、少し落ち着いたらきちんと話をした方が良いと思うわ」
「…そう、かな」
「ええ、誤解があるのかもしれないし、お互いに冷静になれば何か変わるかもしれないわ」
リリーの言葉でAの顔は少しずつ明るくなっていた。
「うん、そうだね」
「落ち着いたみたいね。もう大丈夫そうね」
「ありがとう、リリー。あなた、ジェームズが言うように優しくて素敵な人ね」
「え？A、あなた、"あの"ポッターの知り合いなの？」
「うん、友達よ」
「Aポッターはいじめを楽しむような嫌な奴よ。気をつけた方がいいわよ」
リリーはわかりやすく顔を顰める。
「…あなた、その喧嘩した友達って、まさかポッターじゃないでしょうね？」
「ジェームズじゃないよ、まあ、リーマスはジェームズと仲は良いけれども」
「リーマス？…あぁ、ルーピンね。皮肉屋なところはあるけど、本気でそんな事言うなんて想像つかないけど、やっぱりあなた……あぁ、ごめんなさい！わたしが悪かったから、そんな顔しないで！」
リリーは、言いかけた言葉にわかりやすく落ち込むAに慌てて言う。
「わたし、それとなく聞いてみるわ。だから元気だして」
これがリリー・エバンズとの出会い。
Aとリリーはお互いにとって無二の親友となっていくのだった。
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麗(プロフ) - 34ページも同じく名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 16ページ 多分なんですけど、名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2021年1月17日 10時) (レス) id: 78ad243e0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年11月28日 20時
