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オスマンによって連れてこられたのは、あの教会だった。そう、初めてちゃんと彼と話した場所だ
「本当に綺麗なステンドグラスね…」
いつ見ても変わらないその美しさに感動する
「A…こっち向いてくれへん？」
普段と違う呼び方にふたたび胸が鳴る
オスマンの呼ぶ方へ振り返ると、彼の整った顔が私のすぐ目の前まで迫っていた
女の私ですら嫉妬してしまいそうな、サラリとした美しい茶色の髪がステンドグラスから射し込む光によって更に輝かしく見える
「オスマン…」
するりと彼の左手が私の右手を絡めとった
しなやかで細い、けれどゴツゴツとした男性特有の硬さを持つ指が私の指を優しく包み込む
「ちっちゃくて可愛い手やね」
もう片方の手で私の頭を何回か撫で、そのまま後ろへと回される
「今更、嫌なんて言わへんよな？」
「ええ、もちろん」
「じゃあ、一度しか言わんから聞き逃さんといてな」
── 俺を好きになってみませんか？
I won't let you go. cn→←I want to love you. os
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作者名：みすりー | 作成日時：2019年7月8日 18時
