教えて不思議くん ．hsrb ページ21
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AA : ゲーマー女子
学校には行っているが、早く帰ってゲームしたいとしか思っていない
hsrb : Aが気になる
なぜかAに粘着している。よくAのゲームに付き合っている
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『ねー星導くん、何で私のことそんな構うの？』
「え、別に今更だし僕が話したいので話してるだけですけど」
『……変な人、』
私は高校生。
正直、世間一般的な青春は過ごしていないが、個人的にこの生活が気に入っている。
ただ学校に行って、授業受けて、テスト受けて、家に帰って、ゲームをして……そんな生活が私は気に入っていた。
…彼に出会うまでは、
彼は星導ショウ。なぜか数ヶ月前のクラス替えで同じクラスになって、話すようになった私の数少ない友人だ。
「Aはゲームばっかりして飽きないんですか」
『うん、ゲーム以上に楽しいものを知らないからね』
「へ〜、じゃあゲーム以上に面白いものがあったらそれするんだ」
星導くんは私の心の核心を突いてくるんだよな、
それがすごく痛い。
なんか、私の心の弱い部分を、どんどん、どんどんどん、どんどんどんどん……蝕んでいくみたいな…
『星導くんは、私と居て、楽しい？』
「今更なことばっか言いますね、逆に楽しくないって言ったらどうするんですか」
『…別に、楽しくないなら1人にしてほしいな〜なんて、』
「僕はAのことが好きなので一緒に居ます」
手元にあったスマホの画面に、“game over” が表示される。
星導くんは「あーあ負けちゃった」なんて言っているが、私はそれどころではない。
…でも、こんなに普通なんだから、星導の言ってる好き、は私の思ってる好きと違うのか…？
「あ、そろそろ時間です。帰りますよ」
『あれ、もう5時か…』
私は机の脇に置いていたリュックを取る。
「早くしないと置いていきますよ」
『別に置いていってもらって構わないけど、』
「はぁ、じゃあ先に昇降口行ってますよ」
「あ、そういえば」
星導くんは昇降口に近づく足を止める。
「さっきの好きは、恋愛的な好きですよ」
私は持っていたリュックを落としてしまった。
星導くんはふふっと微笑み言った。
「本当に早く来ないと置いていきますからね」
それだけ告げて星導くんは歩みを進める。
いや、こんな状況でどんな顔して星導くんと会ったらいいの…？
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月2日 19時
