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○ ページ7
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「俺も好き、この時間」
『うん』
「ここ静かで落ち着くし、周りの目とかないから好き」
『うん、』
「Aと二人で弁当食べれるから好きやねん」
『……うん？』
段々話の雲行きが怪しくなっているのを感じて脳内で首を傾げつつ、お箸で口へと運んだ卵焼き。
私の家族はみんなだし巻き派やのに、今日の卵焼きはなんとも、
「俺、Aのこと好きやで」
甘い。甘すぎる！
『……え？』
「んじゃ、そういうことやから。俺のこと意識してな？」
『ちょ、待っ、え？』
「え？ちゃんと聞いてたやんな？俺の告白」
『聞いて……た、けど』
「えー、もっかい言おか？」
苦笑いする長尾くんの、髪の毛の隙間から覗く耳が真っ赤なの、見えてんねん。
見えてるから私まで恥ずかしさが移って、耳の奥でバクバク鳴る心臓がうるさくて、
「好きやで、A」
あぁ、こんなんもう。
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作者名：ぽて子 | 作成日時：2023年6月23日 19時
