ボク…は何故ここに…

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スキャンしようか？
と言われたが
説明したかったため、
首を横に静かに振り


A『人の形をしているだけで胸骨等のお腹部分の骨が柔らかいから内臓を直に触ったり出来たりする…
で、心臓は人で言う所の鎖骨部分に存在していて…』

式典服の上から喉、胸、腹の順で撫でながら話せば

ｲﾃﾞｱ『ちょっと待って、触っても良き？』

静かに頷けば丁度説明した心臓の位置を触ってくる

ｲﾃﾞｱ『……心臓の音と鼓動が生々しく伝わりますなぁ。
でも、獣人や人魚ならその動物の特徴受け継ぐから普通なのでは？』

目の前で首を傾げて聞くイデアさん

A『最大の違いは魔素袋っていう臓器が胃の近くにある。』

ｲﾃﾞｱ『マソ袋…、聞いたことの無い臓器だけど』

目を泳がせたあと

A『ボク、魔物(モンスター)なんだよね。』

ｲﾃﾞｱ『自称？』

次はコチラが首を傾げる番であった

A『ジショウ？えっと…種族名は、
スケリトルドラゴンジュニアで_____』

ｲﾃﾞｱ『ちょっとマッ。
え？ドラゴン？？え？数々のプレイヤーを泣かしてきた。あのラスボス級の？
マジのチートキャラ、キマシタワー。』

A『チートでは無いかな？
キャベツとかブロッコリーとか食べると甲状腺が腫れ上がったりするし、
ほうれん草を食べたらカルシウムが吸収出来なくなって骨がスカスカになるし
ネギ類とかニンニクを食べるとヒドイ貧血を起こすし
ヒドイ時は死んじゃうし__』

ｲﾃﾞｱ『え！？死ぬの！？』

顎に指を当てて考えるようなポージングをして

A『溶血症を起こすくらいだよ？』

ｲﾃﾞｱ『いや、それ結構重症ですぞ！？』

今まで静かにしていたオルトさん神妙な面持ちになり

ｵﾙﾄ『ん〜、食堂のゴーストさんたちや先生方に話した方が良いんじゃないかな？
犬や猫が食べれない物だったとしても
獣人は食べられない事は無いから普通に出してるっぽいんだよね。
だけどモンスターが入学するのなんて、確か初めての事だったはずだし、料理とかに普通に入っているから危ないよ。』

A『あ、それは大丈夫。
多分食堂行かないから。』

と言えば、横でため息をつかれた

ｲﾃﾞｱ『自炊出来るアピールでござるか？
はぁ、これだから何でも出来るチートは…。』

A『自炊出来なかったら…死人が出るから…。
それと、調理済みより狩りしたままが好きなんだよね。』

ｲﾃﾞｱ『いや、どゆこと！？
どんな世界にいたら自炊出来ないと死ぬの！？』

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