にじゅうしち ページ28
〜no side〜
朧「では、はじめ!」
その声と同時、先に動いたのは松陽のように思えた
松陽は竹刀を頭上から大きく降り下ろし
そのままの軌道でAから一本を取る__
はずだった
だが、竹刀の降り下ろされた先にAの姿は無い
松「やっぱり当たりませんか…」
どこかこうなる事が分かっていたような口ぶりの彼の呟きが響く
『ふふ、上ですよ?』
悪戯が成功した子供ように無邪気な顔で笑うAの姿は屋根スレスレの松陽の頭上__
およそ人間の跳躍力では飛べない位置まで飛び上がっていた
彼女はそのまま重力に身を委ねて落下する
刹那__
松陽とAの竹刀がぶつかり合った
松陽に及ばない腕力を補う為 落下の速さで勢いを着けたAの刃は重い
松「危ないですよッ…本当に当たったらどうするんですか」
とは言いつつも余裕のありそうな表情の松陽
『あなたどうせ避けるでも受けるでも出来るでしょうし_ てか、私を勝たせる気一切ないでしょう…』
息こそ切れてはいないが若干疲れたようなA
彼らがもう一歩踏み出すと、ここからはもう単純な剣術勝負だった
鋭く力強い剣技で攻めていく松陽の剣を柔軟に受け流しつつ目で追えないほどの速さで斬撃を繰り出す
その剣技はまるで舞っているかの様に見えた
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??黒雪??kuroyuki(プロフ) - ありがとうございます!泣ける(?)かは分かりませんが、世界観しんどいです。頑張ります。 (2020年3月9日 20時) (レス) id: a822d14485 (このIDを非表示/違反報告)
七重 - (´;Д;`)おお・・・最新話泣ける(?) (2020年3月6日 17時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
??黒雪??kuroyuki(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2020年2月8日 17時) (レス) id: a822d14485 (このIDを非表示/違反報告)
七重 - たまたまこの小説見たけど、めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年2月8日 15時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
??黒雪??kuroyuki(プロフ) - いえいえ!読んでいただいてありがとうございます!同士がいてくれると嬉しいです! (2020年1月26日 20時) (レス) id: a822d14485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*雪之丞*yukinojyo | 作成日時:2019年6月16日 22時