【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？４【一期一振】 (ページ31)

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百六十三ページ31

遥「う、嘘、どうして、だって、見張りが…」
一期「鬼神丸殿と陸奥守殿が頑張ってくれています。と言っても戦っているわけではありませんが」
遥「どういうこと…？」
一期「実は、」

＊

女性役員「きゃっ」
鬼神丸「わっ、と…すみません、大丈夫ですか？お嬢さん」
女性役員「えっ」
鬼神丸「お怪我は」
女性役員「だ、大丈夫、です」
鬼神丸「よかった」

((ぎゅ

女性役員「！？あ、あの、手」
鬼神丸「すみません。どうしても貴方と離れたくなくて…」
女性役員「えっ…((ﾄｩﾝｸ」
鬼神丸「…貴方は…一目惚れというものを信じますか…？」
女性役員「…は、はい…♡」

＊

一期「とまぁこんな感じで女性役員を口説き落とし、なんでも尽くします状態になった彼女に地下牢に入り込めるよう隙を作っていただいたのです。いやはや、恋とは盲目ですな。しかし、まさか鬼神丸殿があそこまで演技力が高いとは。驚きました」
遥「(それでいいのか時の政府)」
一期「あとは鍵を持っている門番をシュッと」
遥「(手刀で眠らせるとか現実にあるんだ。ゴリラかよ)」
一期「さて、グズグズしている暇はありません。ここから抜け出し、新殿のところへ直談判しに行きましょう。もっとも、貴方がここにまだいたいと言うのであれば別ですが」

そんな意地悪なことを言いながら、優しく手を差し伸べるのだから、この男には叶わない。

それがわかったのは、つい最近だった。

ほんとに、叶わない。

遥「….んなわけないでしょ、ばーか」