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鬼神丸「遥!!」
わちゃわちゃ話していると、玄関から鬼神丸が走ってきた。
ジャージを来ているところを見ると、どうやら内番中だったらしい。
急いで戻ってきてくれたのか。
遥「鬼神丸。ただいま」
鬼神丸「…」
遥「…鬼神丸?」
アタシの前でずっと黙っている鬼神丸。
鬼神丸は優しくアタシの手を取り、ぼそっと
鬼神丸「…死ぬかと思った…」
と呟いた。
鬼神丸のそんな言葉を聞いたことがなかったアタシは、思わず吹き出した。
それは周りも同じらしく、本丸には全員の笑い声が響いた。
鬼神丸「…な、な、何だ、拙者だって、それくらい」
遥「あははははは!うける!死ぬかと思ったって…そんなこと言うんだアンタ!」
鬼神丸「〜〜〜っもう知らん!」
遥「あぁごめんって、機嫌直して」
*
一期「遥殿、風呂が開きましたぞ」
遥「ん」
一期「…何をしているのですか?」
遥「かれんさんにメールうってんの」
一期「かれん殿はこの事をご存知で?」
遥「奏先輩が連絡してくれたらしい。さっきメールきた」
一期「なるほど」
ピコピコとメールをうち、送信する。
だいぶ心配をかけたみたいだ。
遥「…よし、おっけ」
一期「…遥殿」
遥「何」
一期「抱きしめてもよろしいですか」
遥「…」
一期「…そんなに真っ赤になられると、私も恥ずかしくなってくるのですが」
遥「…う、るさい」
一期「よろしいですか?」
遥「…ダメっつってもやるんでしょ、どうせ」
そう言うと、満面の笑みを浮かべる一期。
きっとアタシは、この笑顔には勝てない。
一期「キスしても」
遥「ダメ」
一期「します」
遥「するな!」
一期「遥殿」
遥「キモイ!離れろ!」
一期「遥殿」
遥「だから嫌だっつって」
((ガラッ
胡蝶「遥!お前さん倒れたって聞いたけど大丈夫かい!?」
一期「…」
遥「…」
胡蝶「…お楽しみのところ邪魔して悪かったね、また今度来るよ」
遥「待って胡蝶違うから!!!」
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作者名:桜海 | 作成日時:2018年10月13日 8時