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百二十四 ページ41

鬼神丸「遥!!」




わちゃわちゃ話していると、玄関から鬼神丸が走ってきた。

ジャージを来ているところを見ると、どうやら内番中だったらしい。

急いで戻ってきてくれたのか。




遥「鬼神丸。ただいま」
鬼神丸「…」
遥「…鬼神丸?」




アタシの前でずっと黙っている鬼神丸。

鬼神丸は優しくアタシの手を取り、ぼそっと




鬼神丸「…死ぬかと思った…」




と呟いた。

鬼神丸のそんな言葉を聞いたことがなかったアタシは、思わず吹き出した。

それは周りも同じらしく、本丸には全員の笑い声が響いた。




鬼神丸「…な、な、何だ、拙者だって、それくらい」
遥「あははははは!うける!死ぬかと思ったって…そんなこと言うんだアンタ!」
鬼神丸「〜〜〜っもう知らん!」
遥「あぁごめんって、機嫌直して」









一期「遥殿、風呂が開きましたぞ」
遥「ん」
一期「…何をしているのですか?」
遥「かれんさんにメールうってんの」
一期「かれん殿はこの事をご存知で?」
遥「奏先輩が連絡してくれたらしい。さっきメールきた」
一期「なるほど」




ピコピコとメールをうち、送信する。

だいぶ心配をかけたみたいだ。




遥「…よし、おっけ」
一期「…遥殿」
遥「何」
一期「抱きしめてもよろしいですか」
遥「…」
一期「…そんなに真っ赤になられると、私も恥ずかしくなってくるのですが」
遥「…う、るさい」
一期「よろしいですか?」
遥「…ダメっつってもやるんでしょ、どうせ」




そう言うと、満面の笑みを浮かべる一期。

きっとアタシは、この笑顔には勝てない。




一期「キスしても」
遥「ダメ」
一期「します」
遥「するな!」
一期「遥殿」
遥「キモイ!離れろ!」
一期「遥殿」
遥「だから嫌だっつって」




((ガラッ




胡蝶「遥!お前さん倒れたって聞いたけど大丈夫かい!?」
一期「…」
遥「…」
胡蝶「…お楽しみのところ邪魔して悪かったね、また今度来るよ」
遥「待って胡蝶違うから!!!」

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作者名:桜海 | 作成日時:2018年10月13日 8時

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