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百二十二 ページ39
一期「…今、なんと…」
遥「…っ…」
一期「…お願いします、今、なんとおっしゃいましたか…？」
遥「っ…好きかも、って…」
そう言った彼女は、私のことをさらに強く抱きしめた。
遥「わかんない…アンタに色々言われてから、なんか、ほんとよくわかんない！」
一期「…」
遥「わかんないけど！でも変なの！他の奴らとはなんか、違うの！」
一期「…鬼神丸殿とも、ですか…？」
遥殿はコクリと頷いた。
どうしよう。
嬉しすぎて、どうにかなりそうだ。
遥「認めたくない、けど…多分、アタシは」
一期「っ好きです！」
遥「！」
一期「好きです…好きです、好きです！」
遥「…っあー恥ずい、馬鹿みたいに恥ずい、やっぱなし」
一期「いいえ、なしになどしません、させません！」
顔が緩んで仕方がない。
あぁ、好きだ。
私は、この人のことが好きだ。
大好きだ。
＊
「主」
「何？」
「遥が目を覚ましたそうだ」
「そう」
「それと」
「それと？」
「…何？」
「…一期一振と、想いが通じたそうだ」
「！…そう、やっと」
「あぁ」
「じゃあ準備をしなきゃ」
「…主」
「ん？」
「…あんたは、本当に………いや、なんでもない」
「…ごめんなさい。でも、やらなきゃいけないから」
「…あぁ。わかってる。…わかってるんだ」
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作者名：桜海 | 作成日時：2018年10月13日 8時
