【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ33)

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一期「(…今日で4日目)」

あれから遥殿はピクリともしない。

先程一緒にいた燭台切殿と今剣殿が帰っていき、今病室には遥殿と私しかいない。

一期「…遥殿」

いつ目覚めるのだろうか。

もしかしたら、一生…

一期「…(また、失うのか)」

もう失いたくない。

失いたくないのに、何も出来ない。

…無力だ。

大切なものを守れないなんて。

一期「…っ」

吐き気がしてくる。

情けない。

いっそ大倶利伽羅殿のように、人と馴れ合わない方が楽だろうか。

そう言ったら、遥殿はどう答えるのだろう。

「馬鹿野郎」と1発殴られるだろうか。

いや、彼女も人間関係はあまり上手くいっていなかったようだから、目を逸らして曖昧に何か言うのだろうか。

一期「(1人は、こんなにも寂しい)」

貴方が隣にいないなんて、尚更。

早く、早く。

一期「…寝坊ですぞ、遥殿」

彼女の右手をそっと握る。

ピクリと、動いた気がした。

一期「…遥、殿…？」

じわぁと、手のひらに温もりが戻っていく。

一期「遥殿！」
遥「…」
一期「遥殿！！よかった…目を覚まされて…」

そっと目を開き、彼女は

一期「…え」

一筋の涙を流した。