【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ28)

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百十五ページ28

宗司「…うん。霊力の枯渇だね」
山姥切「やはりか」
宗司「時代の行き来は関係があると思う。このまま霊力が回復するまで入院しようか」
鶴丸「よろしく頼む」

奏殿の兄上であり政府本部医療部隊隊長である宗司殿は、山姥切殿とともに報告書を書くために部屋を出た。

私は、遥殿の頬を撫でた。

一期「…冷たい」
鶴丸「隊長殿の話によると、どうやら霊力が少ない者ほど体温が低い傾向があるらしい。今霊力がほとんど無いに等しい主の体温は、死人と同じくらいの冷たさなんだとよ」
一期「…」

こんなに肌は白かっただろうか。

今にも還ってしまいそうだ。

鶴丸「俺は1度本丸に連絡を取る。鬼神丸あたりが死にそうだろうからな」
一期「わかりました」

病室には2人きり。

こんな状況で2人きりにはなりたくなかった。

無機質な音が、病室に響く。

その音だけが、遥殿が生きている事を示していた。

…自分は何も出来ないのだろうか。

彼女が…愛する人が苦しんでいるというのに、私はそばで見守ることしか出来ない。

そんな自分に、とてつもなく腹が立った。