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百七 ページ20
奏「準備はよろしいですか？」
かれん「…はい」
和泉「…」
遥「…」
森の、人目につかないところ。
アタシらが転送されてきた場所から、元の時代に戻ることになった。
かれんさんと和泉守兼定は、緊張した面持ちで突っ立っている。
奏先輩が確認すると、携帯式転送機のスイッチを押し、たちまち光に包まれた。
光が収まるとそこはアタシの本丸の前。
遥「あれ？本部じゃないんですか？」
奏「あぁ。2人が遥ちゃんの本丸に行くなら、この方がいいと思ってね」
遥「…奏先輩、いいお嫁さんになれますよ」
鶴丸「だろう！？」
歌仙「うるさい」
鶴丸「あだっ」
かれん「…ここが、翼の…」
遥「今はアタシの本丸。受け継いだの」
かれん「…」
キュッと唇を固く結んだかれんさん。
その様子を見て、一期が少し心配の目を向けた。
一期「そんなに唇を噛まれては…」
かれん「！あら、ごめんなさい。無意識だったみたい」
一期は、受け入れたみたいだ。
成長したなぁ。
和泉「遥。案内してくれ」
和泉守兼定の目は真っ直ぐアタシを見ていた。
覚悟を決めたようだ。
遥「…行くよ」
アタシは門を開け、大声で声をかけた。
遥「ただいま！！」
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作者名：桜海 | 作成日時：2018年10月13日 8時
