八十九 ページ2
遥「ところで、その初代さんの詳しい情報ないんですか?」
奏「あぁ、そうだね。みんなに伝えておくかな」
街に出て宿探し中、詳しい情報をまだ教えてもらっていないことを思い出し、アタシは奏先輩に聞いてみた。
頭痛い…
一期め…殴ることないでしょ…
ま、アタシはアタシで蹴ってやったけど。
奏「容姿は変わってる可能性があるから省略して…身長は160cm。僕と遥ちゃんのあいだくらいかな」
一期「遥殿は小柄ですから…おっと」
遥「ごっめーん、足がすべったー」
奏「うん、身長くらいかな。あと、今一緒にいるのは和泉守兼定らしい」
一期「…和泉守兼定…?」
奏「あぁ」
奏先輩から兼さんの名前が出てくると、一期は1人固まった。
遥「…一期?」
一期「…あ、いや…なんでも」
奏「一期一振。何か気になることがあるなら教えてくれ」
奏さんがそう言うと、一期は少し考え、ポツリポツリと話し始めた。
一期「…実は、前の主…翼殿の昔の話を聞いた時…「自分の父親は和泉守兼定と瓜二つだった」と言っていて…」
全員「!!」
一期「もしや、と思っただけです。過去から来たと聞いたこともありませんし…」
翼の父親は、和泉守兼定とそっくり…
こんな偶然、有り得るのだろうか。
奏「上に確認してみよう。とりあえず、今はその可能性がある、というにしよう。宿探しが最優先だ。見つからなければ野宿だからな」
鶴丸「そうだな」
鬼神丸「行くぞ、主殿」
遥「あ、うん」
今は、奏先輩を野宿させない事が第一だな。
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作者名:桜海 | 作成日時:2018年10月13日 8時