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あれから何時間も経つのに、外にはまだストーカーが立っていた。
チラチラとこちらの様子を見ている。
私が帰ったと勘違いして帰って欲しい。
「大丈夫…大丈夫…」
そう自分に言い聞かせてみるけど、効果は全く得られない。
それどころかだんだんと大丈夫じゃない気がしてきた。
やがてスマホまで鳴り始める。
どれも非通知で、ストーカーからかかってきていることは明らか。
「…もうやだ…」
暗いところが苦手なのも重なり、自分でもわかるくらい精神が病んでいたんだと思う。
亮平の顔が浮かんだ。
会いたい。
声が聞きたい。
来て欲しい。
助けて。
何も考えれない中、彼の声が聞きたくて、ついに彼の連絡先を開いてしまった。
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作者名：桜海 | 作成日時：2020年5月28日 23時
