ポータルの扉を叩けばー交差する時間ー

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砂「え…？もしかして…、」


竜「例のあの子？！」


力也「えぇー？！」



「バッ？！」




二度目になる嘉将くんの住む場所へ来ていざ中に入

れば、意外と警戒心がない歓迎をされたけど、私も

私でバリスティックボーイズの面々がお揃いで驚き

の声を上げる。





嘉「バ？笑」

竜「今、バッって言ったよね？笑」





怪しまれないうちに、自己紹介をして話をそらす。




「なっなんでもないです！！

はじめまして…Aです。少しの間だけお世話に

なります…。」





嘉「ちょっと色々あって、落ち着くまで一緒にいて

もいいかな？」






竜「どーぞどーぞ！だって、ほらあれだろ？最近い

つもボヤいてたあの子っしょ？」





竜太くんはニヤニヤしながら、嘉将くんを肘で小突く。



嘉「シー！その話しはいいから！」




何やらコソコソとしている二人を不思議そうに見て

いたら、どこの子？と力也くんに聞かれる。




「どこの子…えーっと…そのー…、」





どうしよう？！


どこの子かと聞かれても、異次元から来たもんで、

この世界の地名がわからない…。





でも…このままじゃ異次元から来たことがバレてし

まう…。





私が異次元から来たことを知れば、政府やらMAD

JESTERS がまた来るかもしれない…。






それにここでバラしたら、私の身の安全を考えて前

回も今回も、ずっと隠し通そうとしてくれた壱馬く

んたちに、合わせる顔がなくなるよね…。






だけど…嘘が見つからない…。








嘉「すぐ近くだよ。最近やった案件の人の娘さん

で、家で色々あって保護したんだ。」




みんなは見た目によらず、へぇ〜と嘉将くんの作っ

た嘘の話を信じている。





竜「ま、こんな感じで狭いけど、くつろいで過ごし

てくれて構わないから〜。」




「ありがとう！落ち着いたらすぐに出て行くの

で！」





落ち着いたら…って自分で言って、それっていつ？

どうなったら？とふと思う。






竜「いや、そんなすぐじゃなくてもいいんだよ！笑

だって、すぐ出て行っちゃったらヨッシー悲しむも

んねぇ〜？笑」




またもニヤニヤ顔で、今度は、嘉将くんの肩を組む

竜太くん。





嘉「もうその話はいーからっ！A、部屋行こ！」



嘉将くんは竜太くんを煙たがるような仕草をして、

私の手を引けば、イチャイチャすんの程々にしろよ

ー！と背後からみんなの声が。





「えっ？！」

嘉「違うってば！！」

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