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スープを寄せ集める壱馬くんに

私はもう一度ちゃんと謝る。




「壱馬くん、本当にごめんなさい。忙しいのに余計

な心配もかけちゃって…。」






壱馬くんは器の中を見ながら、



壱「…俺も声荒げて悪かった。それに…余計じゃね

ーよ。」



「えっ…、」




壱「お前のことで、余計なことだって思ったことね

ーから。」




「壱馬くん…。」





だめだ、私この人が好きだ。


壱馬くんが好き。





その瞬間、私の脳内はその言葉で埋め尽くされる。





壱「あ、そうだ。俺にも歌、聞かせろよ。もう一人

の俺がどんな風に歌ってるのか知りたい。」



「電源入るかな…?」




私はサイドテールの引き出しにしまってあった携帯

を取ってもらい、電源ボタンを押す。




電池の消耗を考えて消していたけど、つけてみれば

意外と半分は残っていた。




最初の頃に壱馬くん以外のみんなが聞いた、私の好

きな曲である100degreesをイヤホンを通して聞かせ

ようとすれば北人くんと同じで、




壱「おいこれほんとに、大丈夫なんだろな?」


と、イヤホンを怪訝そうに見る。





「ふふっ、だいじょーぶ!笑

壱馬くんでも怖いものあるんだね。笑」



壱「うるせーよ。」






久しぶりに聞く100degrees。


壱馬くんは初めて聞く100degrees。





壱「これをもう一人の俺が歌ってんのか…。」




「あと、北人くんと陸くんね。他のみんなは踊る人

でパフォーマーっていうの。慎くんなてキレッキレ

ですごい人気なんだよ!」




壱「俺は?人気あんの?」


と、期待の眼差し。




「えぇ、そりゃもう、虜になっている女の子は星の

数ほど。」



「そっちの世界も悪くないな。笑」



「さいてー。」




二人でイヤホンを片方ずつ耳にしながら、流れる音

楽に耳を傾けていると、





壱「実は俺さ…、何度も夢に出るんだよ。」



「なにが?お化けが?」



壱「ちげーよ。笑

もう一人の自分…みたいなのが。それも歌を歌って

るんだよ、俺が。」




え…、それって…、




壱「最初、お前がここに来た時に俺の名前を知って

て、向こうの世界じゃ歌を歌ってるって聞いて、正

直嘘だろ…って思った。

だけど、何度も夢に出て来てたんだよ。たくさんの

人の前で歌を歌って、横を見れば北人と陸さん、後

ろには慎とか他のみんなが踊ってて。


偶然にしては不自然だなって。」

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設定タグ:川村壱馬 , 吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまいすいません( ; ; )そんな本だなんて!笑 叫びそうになるくらい楽しんで頂けて良かったです!笑 これからも飽きずに見に来て頂けると嬉しいです(^^) (2019年7月25日 12時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - マジで最高です!本出しません?wwホンマに最後かずまがバカ何何って言った瞬間もう叫びそうになりましたww次のやつも今から見ますww (2019年7月19日 0時) (レス) id: b30d817996 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 金平糖さん» コメントありがとうございます!そんな感動だなんて、とんでもないです( ; ; )でも楽しんで頂けて良かったです!二章も更新中なのでぜひよろしければ、見てやってください( ; ; ) (2019年7月9日 10時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 素敵すぎてタダで見てしまうことに罪悪感を覚えました、、、読んでいて楽しさと感動で時間の流れが早く感じてしまうほどです。ありがとうございました! (2019年7月8日 1時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あゆ太さん» コメントありがとうございます!そうなんです、MVを参考にさせて頂きました!感無量だなんて、とんでもないです( ; ; )続編は今、模索中なのでもし作ることがありましたら、ぜひ見に来てやってください( ; ; ) (2019年7月7日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年6月27日 22時

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