眼鏡ちゃんの秘密２

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尊人「…なんだこれ？」



袋から「お土産」という名のキーホルダーを

出して、まじまじとそれを見る尊人さんの

顔の眉間には皺が寄っている。



「お土産のキーホルダーです。」



尊人「キーホルダー…。」



尊人さんの手に摘まれてゆらゆら揺れ、

舌を出して笑っている犬のキーホルダーは

遊園地のマスコットキャラクターでもある。




それがどこか尊人さんに似ていて、思わず

お土産屋さんで手に取ったのだ。



だけど尊人さんは、難しい顔をしたまま

何も言わない。



え…、ダメだったかな…？





〜お土産屋さんでの回想シーン〜


ー竜！見て！これ尊人さんにどうかな？ー


竜ーキーホルダー？ー


ーうん！

なんか雰囲気が尊人さんに似てない？ー


竜ー犬…。笑ー


ーえっ、ダメかな…？ー


竜ーいやいいんじゃね？

兄貴はあんたが選んだ物は喜ぶと思うしー


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


友達…、

いや誰かに贈り物をしたことがない私…。


センスが悪かった…？

それとももっと高価な物の方が良かった…？




どんどんマイナスな気持ちに飲み込まれそうに

なっていたら、



尊人「…めちゃくちゃ良いじゃねぇか！

このなんとも言えないゆるキャラっぽい感じ！

ありがとな、A！！」



ニカーッ！と、笑った尊人さんはその

キーホルダーをさっそく腰にぶら下がっていた

キーチェーンにつけてくれた。



良かった…、喜んでくれた…。



尊人「どーだ！良いだろ〜竜！」



竜「俺は行けたから別に…。」



ため息混じりの竜を尊人さんは捕まえて、

お前それ言う？！と、戯れあったのを機に

私は鞄からもう一つの袋を出した。



「あと、これは竜に…。」


竜「は？いや、俺行ったし。」


すると尊人さんは、竜の頭を軽く叩く。



尊人「お前そんなこと言わないで

さっさと受け取れ！」



確かに一緒に行った竜が首を傾げて

言うのも無理はない。


それでも竜は渋々、私の手から袋を受け取り、

その中身を出した。



竜「…え…、

これって…、」

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