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少し息を切らして走ってきたのは


「陣さん?!」


陣「良かった…追いついた。」




ついさっき、別れたばかりの陣さんは開口一番に、



陣「…壱馬だったんすよ。」



「はい?」



えっと…どうしよ、話しの趣旨がわからない…。




陣「Aさんが俺らに直接何も言わないで戻った理由。」




そのことと壱馬さんがどう関係あるんだ?


私が混乱して何も言えずにいると、





陣「優しくてド真面目なAさんのことだから忙し

い俺らに気を使って何も言わないで移動したんじゃ

ないかって、壱馬が言い出したんすよ!」




「えっ…壱馬さんが…?」





陣「それ聞いて、俺らも納得ってゆうか…そうなん

やって気付けて。」




正直、壱馬さんには見損なったとか失礼な奴だって

絶対思われてると思ってた。



でも、壱馬さんが気づいていてくれてたなんて…。









陣「やっぱりそれだけ伝えなきゃアカン思って、追

いかけたんす!でもそろそろ戻らないと、北人たち

に怪しまれるからもう戻りますわ!」




陣さんは片手を上げて、じゃ!と走り出してまた止

まり振り返った。






陣「壱馬の奴、真っ直ぐなとこもあるけどAさん

のことになるとド不器用なんで頼みますよ!」





陣さんは言うだけ言って走って行ってしまった。







私のことになると不器用になるって言われても…


そう思いながらも顔が熱くなる。




違う違う、きっと優しい壱馬さんのことだから


本当に心配だけしてくれたに違いない。




私は頭をブンブンと横に振って歩き出した。





諦めなきゃいけないって思ってたのに


どうして優しく手を差し出すの?




その不器用な優しさが辛い。

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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - rmpgLoveさん» ご指摘、ありがとうございます。訂正しました。 (2019年4月5日 1時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
rmpgLove(プロフ) - 慎が誠になってます (2019年4月4日 19時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - Miyuuさん» コメントありがとうございます!誤字脱字も多く、更新も遅いですがまた見に来てください! (2019年4月4日 19時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ayakaさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2019年4月4日 19時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 北人くんの漢字間違ってますよ (2019年4月4日 11時) (レス) id: a2a17246e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年3月30日 1時

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